和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月27日(水)

インフル流行、マスクの販売急増

売り上げが伸びているマスク(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
売り上げが伸びているマスク(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
 インフルエンザの流行を受けて、和歌山県田辺市龍神村でもマスクなどで予防する人が増えている。龍神村にある薬局でも、年明けからマスクといった予防グッズの売り上げが急増している。

 県内では昨年末、田辺保健所管内などで注意報基準値を超えるなど、例年より早くインフルエンザの流行が本格化しつつある。龍神村では、3学期から児童にスクールバス内でマスク着用を呼び掛ける小学校もあり、予防に努めている。

 龍神村で唯一、薬を扱う柳瀬のドラッグストア「あんくるジョヴィ龍神店」では、年始の営業を開始した6日以降、マスクの売り上げが急増した。

 店内では、子ども用や箱入りなど、用途に応じたマスクの商品を陳列している。全体的に売れるのが早く、欠品しないよう注意して仕入れている。手などに使うための消毒液、うがい薬もよく売れている。

 客からは「家族がインフルエンザにかかった」という問い合わせも目立っている。発症後に摂取するスポーツドリンクなどは、まとめ買いも多いという。

 同店の担当者は「昨年末は店頭でインフルエンザの話題が少なかったが、年明け以降急に関連商品の売り上げが増え、問い合わせも目立つようになった。地域の診療所でも患者が増えていると聞く」と話している。

 県は感染予防として予防接種に加え、こまめな手洗い、加湿器などを使って室内湿度を50~60%に保つことなどを呼び掛けている。発熱やせきといったインフルエンザが疑われる症状が出た場合、早めに医療機関を受診するよう勧めている。