和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月26日(火)

年の瀬大にぎわい 産直店やスーパーに活気

正月飾りなどを買い求める客でにぎわう店内(28日、和歌山県田辺市稲成町で)
正月飾りなどを買い求める客でにぎわう店内(28日、和歌山県田辺市稲成町で)
 年の瀬を迎え、迎春準備が慌ただしくなっている。和歌山県田辺市内のスーパーマーケットや農産物直売所は連日、正月飾りやおせち料理の材料を買い求める客で大にぎわい。年末商戦真っただ中だ。

 同市稲成町の産直市場「よってって」いなり本館では28日から、通常より30分早い午前8時半に開店し、多くの買い物客が来店した。

 ハボタンやセンリョウなど正月飾り用の切り花が人気。ビシャコなど仏前への供物もあり、買い物客は念入りに品定めしていた。

 おせち料理用のニンジンやレンコン、サトイモ、カブラ、鍋料理用のハクサイやシイタケなどの野菜も売れている。種類も豊富にあり、たくさん買い込む客もいた。

 市場の店員は「消費増税によって買い控えがあったが、年の瀬を迎え、いつもの年のように盛り上がってきた」という。いつもの年なら29、30日がピークだが、今年は土曜日ということで28日からピークだとみている。

 同市中万呂の女性(55)は「いつも野菜を買いに来ている。種類が豊富だし新鮮。今日も鍋用を買った。正月用の飾りもそろえた」と話していた。

 同市秋津町のJA紀南ファーマーズマーケット「紀菜柑」でも28日午前8時半の開店と同時に多くの買い物客が来店。色とりどりの花が並んだコーナーでは、抱えきれないほどの花を購入する人も見られた。

 「正月はお墓だけでなく玄関や居間などにも花を飾ることが多く、いろんな種類の花が求められる。この時季のメイン商品で、一人で3千円ほど買っていただける。早い時間帯からお客さんに来ていただき、ありがたい。花の入荷が途切れずに続くことを期待したい」と田村真次店長(54)。

 店内にはサカキやビシャコ、マツ、センリョウ、ハボタン、ユリ、ダリア、トルコギキョウなど数十種の花がずらり。買い物客は真剣な表情で品定めをしていた。