和歌山県印南町内にある神社や寺で、さい銭箱を狙った盗みが複数件発生しており、御坊署が警戒を呼びかけている。


　御坊署によると、今年に入ってから、町内の社寺でさい銭箱から盗まれる事件が目立つようになっているという。これまでに同町美里、印南、古屋で計４件確認されている。

　いつも参っている住民が、さい銭箱の位置が変わっているなど物色された形跡に気付き、区長らを通じて署に通報した。中身を取り出すための金具が壊される状態も目立っている。

　無人の社寺では管理者がさい銭箱の中身を回収する頻度は少ないこともあり、被害にあった金額は分からない。

　被害の可能性を小さくするための対策として御坊署は、さい銭箱に厳重な鍵を取り付ける▽センサーライトや防犯カメラを設置する―といった対策を呼びかけている。

　また、多額が入っていないことが分かれば犯行に及ばないことも考えられるため、町内の駐在所は社寺の管理者に対して、さい銭箱の中身の回収をこまめに実施することも呼びかけている。

　不審者を目撃した場合は、近くの駐在所のほか、御坊署に連絡するよう呼びかけている。