和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月26日(火)

ウナギで夏バテ防止 「土用丑の日」専門店大忙し、和歌山

ウナギをこんがり焼き上げる店員(24日、和歌山県田辺市上屋敷1丁目で)
ウナギをこんがり焼き上げる店員(24日、和歌山県田辺市上屋敷1丁目で)
 土用の丑(うし)の日の24日、和歌山県紀南地方のウナギ専門店やスーパーマーケットでは、ウナギを買い求める客でにぎわった。今年も高値となっているが、「特別な日」とばかりに大人気。8月5日も土用の丑で、にぎわいそうだ。

 季節の変わり目は体調を崩すことが多いため、昔から身体をいたわり栄養が付くものを食べるのがよいとされている。このため、ウナギ専門店だけでなく、スーパーマーケットや飲食店もこの時季に、ウナギのかば焼きの販売に力を入れている。

 田辺市上屋敷1丁目のウナギ専門店には、早朝から次々と客が訪れた。店内ではウナギが手際よく焼かれ、店員が慌ただしく対応した。

 ウナギの価格は近年、高騰している。同店では国産ウナギを使っており、かば焼きは1匹当たり3千円前後。昨年並みで高止まりしているという。それでも土用の丑の日には人気で、昼前になると店前に列ができた。店主は「今年は特に暑い。夏ばて防止にもなり、味わってもらえればと思う」と語った。

 田辺市新庄町の50代女性は「母が病気なので、栄養を付けて元気になってもらおうと買いに来た」と話していた。