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2024年11月19日(火)

【動画】笠鉾、市街地練り歩く 世界遺産・闘鶏神社の例大祭「田辺祭」始まる

市街地を練り歩く、祭りの一行(24日、和歌山県田辺市本町で)
市街地を練り歩く、祭りの一行(24日、和歌山県田辺市本町で)
 和歌山県田辺市東陽の世界遺産・闘雞神社の例大祭「田辺祭」が24日、始まった。酷暑の中、各地区の氏子らが引く笠鉾(かさほこ)や衣笠(きぬがさ)が厳かに市街地を巡行した。


 田辺祭は、和歌山市の「和歌祭」、紀の川市の「粉河祭」と並び紀州三大祭りの一つとされ、450年以上の歴史がある。

 今年は暑さ対策として、開始時間を45分ほど前倒しし、昼休憩を長く取るほか、市役所の新築移転に伴って笠鉾の順路が変更されている。

 宵宮のこの日は、みこしや馬などの一行が午前8時ごろに神社を出発。本町の旧会津橋近くで各地区の笠鉾と合流し、江川漁港を目指した。漁港では「御旅所勤め」を営み、舞姫が舞を奉納した。

 笠鉾や衣笠は、江川の「住矢」を先頭に、本町、福路町、片町、栄町、北新町、南新町、江川の笠鉾8基と、紺屋町の衣笠1基が市街地を巡行した。

 巡行は午後も続き、夕方に闘雞神社の参道に、夜は旧会津橋に引きそろう。25日の本祭では、神社で暁の祭典や神前勤め、流鏑馬(やぶさめ)式などが営まれる。