和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

田辺が10年ぶり8強 南部は海南に惜敗、高校野球和歌山大会

新宮・新翔―田辺 激戦を終え、たたえ合う両チームの選手(22日、和歌山県和歌山市の紀三井寺球場で)
新宮・新翔―田辺 激戦を終え、たたえ合う両チームの選手(22日、和歌山県和歌山市の紀三井寺球場で)
南部―海南 南部は6回、檜皮が適時二塁打を放って同点に追い付く(22日、和歌山県和歌山市の紀三井寺球場で)
南部―海南 南部は6回、檜皮が適時二塁打を放って同点に追い付く(22日、和歌山県和歌山市の紀三井寺球場で)
新宮・新翔―田辺テーブル
新宮・新翔―田辺テーブル
南部―海南テーブル
南部―海南テーブル
 第106回全国高校野球選手権和歌山大会は22日に和歌山市の紀三井寺球場で3回戦があった。田辺が新宮・新翔連合に延長10回タイブレークの接戦で勝って8強入り。南部は海南に惜敗した。


 【22日】

●第2試合(3回戦)
新宮・新翔連合
010 200 050 0-8
000 601 001 1× -9
田辺
 (延長10回タイブレーク)

 〔連〕坂地、築紫―引地〔田〕寺西、太田、山本陣―前田、松本(二)坂地(連)、山本結(田)

 連合の3点リードで迎えた4回、田辺は連続安打などで打者一巡して6得点。6回にも追加点を奪って終盤に入ったが、連合は8回に2点スクイズを決めるなど5得点し、試合をひっくり返した。田辺は9回2死二塁の場面で柳田が適時打を放ち、土壇場で追い付いて延長戦に突入した。

 幕切れは劇的だった。田辺は10回、無死満塁で尾﨑がバント。浮き上がった打球は一塁線ぎりぎりのフェアゾーンで止まり、内野安打となった。「ファールになる」と思って捕球を見送った連合のバッテリーは、苦笑するしかなかった。

 田辺主将の山本結(3年)は「暑さで集中が切れていたところもあったが、接戦を勝ち切ることができ、自信になる」と話した。田辺の8強入りは10年ぶり26回目。

■爽やか「楽しかった」 新宮・新翔連合

 「選手たちは最後の最後まで戦う姿勢を出し切ってくれた」。連合の畠敏紘監督(46)は、悔しそうな表情で語った。

 昨年秋からの連合チーム。今大会は15日の初戦に勝利して以降、自分たちを追い込みながら練習を重ね「あとは楽しむだけ」という状態で試合に臨んだ。

 新宮3年の引地秀・チーム主将は「いまは悔しいという気持ちしかない」と話した後に「連合チームだからこそ楽しかった」と、すがすがしい表情を見せた。

●第3試合(3回戦)
南部
100 003 000-4
202 000 001×-5
海南

 〔南〕小松、植―山田〔海〕前、中山―木下(二)白石、檜皮(南)、木下(海)

 南部は1回に植の犠飛で先制。3点を追う6回には大﨑、塩路の連打で好機をつくり、白石、植、檜皮の適時打で同点に追い付いたが、9回に犠飛でサヨナラ負けを喫した。

 打者として2安打を放ったほか、二番手としてマウンドに上がった植は「最終回に連続で四球を出してしまった」と悔やんだ。3年生は自身を含め5人。「お互いに高め合える、良い仲間に巡り会えて良かった」と話した。

●24日の試合

▽準々決勝

午前9時
 和歌山東―桐蔭

午前11時半
 耐久―近大新宮