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2024年07月01日(月)

廣畑選手(熊野高2年)が近畿選抜 高校ラグビー、和歌山

17歳以下近畿選抜に選ばれた熊野の廣畑汰南選手(中央)。春季大会決勝ではトライを奪う活躍を見せた
17歳以下近畿選抜に選ばれた熊野の廣畑汰南選手(中央)。春季大会決勝ではトライを奪う活躍を見せた
 熊野高校(和歌山県上富田町朝来)2年でラグビー部員の廣畑汰南選手(17)が、U17(17歳以下)近畿選抜に選ばれた。全国屈指の強豪校からの参加が多い中、県内からは唯一で、熊野高からは初選出。今後、U17日本代表に入る可能性もある。廣畑選手は「選抜入りは率直にうれしい。ここまで来たら、もう一つ上(代表)を目指したい」と目標を話す。

 廣畑選手は、5月31日~6月2日に大阪府内であった合宿(選考会)に参加。体力測定や試合形式を経て、約50人の中から近畿選抜(23人)に入った。「強豪校の選手たちばかりだったが、力の差は感じなかったし、自分の特長を出せたという手応えはあった」と振り返る。

 近畿選抜は、7月下旬に練習会をした後、長野県上田市の菅平高原で開かれる大会に出場する。近畿を含む全国9ブロックの選抜が参加して対戦する。この大会で、日本代表の23人が決まる。代表チームは、8月に韓国である国際大会「日・韓・中ジュニア交流競技会」に出場する。

 廣畑選手は6歳でラグビーを始めた。小中学生の頃は田辺市の「梅干しジュニアクラブ」や上富田町の「シーカラグビーアカデミー」で続けた。熊野でのポジションは司令塔となるスタンドオフが多いが、他のバックスとして試合に出場することもある。キックの正確さや視野の広さとともに、複数のポジションをこなせる点も強みだと話す。

 自身には「県代表」という意識もあるという。「和歌山でやっていても通用するんだというメッセージが後輩たちに伝わればいい」と期待している。

 熊野の瀬越正敬監督(49)は「小さい頃からずっと高い意識を持って努力してきた」と廣畑選手を評価。どんな場面でも主体的に動けるコミュニケーション能力の高さがあるという。