和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月13日(金)

最多8万人超を受け入れ 23年度スポーツ合宿や大会、和歌山・紀南エリア

歓迎セレモニーに参加したサッカーJ3ガイナーレ鳥取の選手ら(2月、上富田スポーツセンターで)
歓迎セレモニーに参加したサッカーJ3ガイナーレ鳥取の選手ら(2月、上富田スポーツセンターで)
受け入れ実績の推移
受け入れ実績の推移
 和歌山県の田辺・西牟婁や周辺の計8市町と県でつくる南紀エリアスポーツ合宿誘致推進協議会は、2023年度に合宿や大会で8万6783人を受け入れた。構成団体は異なるが、人数だけを比べると13年度の協議会発足後で最多となった。


 田辺市朝日ケ丘の県西牟婁振興局でこのほど総会があり、報告した。

 会長の熊野雅仁・田辺市スポーツ振興課長は「昨年5月に新型コロナウイルス感染症が5類へ移ったこととや地道な営業活動が好結果につながった」と話した。以前の最多は18年度の8万6627人だった。

 市町別の受け入れ数は、田辺市3万5219人(前年度比116・7%)、上富田町2万6387人(同104・6%)、串本町8306人(同93%)、白浜町8266人(同107・7%)などだった。

 競技別でみると、野球が2万7472人で最多。サッカー1万8634人、陸上競技8374人、ラグビー6907人、バレーボール2985人が続いた。

 利用者別では、大学生が2万7129人、高校生2万2921人、社会人9151人などだった。近畿圏からの利用が全体の半数超を占めている。

 24年度は、合宿だけでなく大会の誘致にも力を入れる。その手段として、支援事業を一部変更。大会に参加する県外チーム数の条件「3分の2以上」を「2分の1以上」に変え、地元団体などによる利用を促す。

 協議会の会員になっているのは印南、みなべ、田辺、白浜、上富田、すさみ、那智勝浦、串本の各市町。