和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月21日(土)

今年はみなべが発着点 11月、和歌山・紀中最大の自転車イベント

スポーツ自転車のフェスティバルで「紀中サイクルフェスタ」をPR。みなべ町の公式キャラクター「プララ」と「ウーちゃん」も応援に駆け付けた(3月、大阪府吹田市で)=実行委員会提供
スポーツ自転車のフェスティバルで「紀中サイクルフェスタ」をPR。みなべ町の公式キャラクター「プララ」と「ウーちゃん」も応援に駆け付けた(3月、大阪府吹田市で)=実行委員会提供
 和歌山県の日高地方を舞台にした紀中最大のサイクルイベント「和歌山紀中サイクルフェスタHUB(ハブ)24」(実行委員会主催)が11月24日、みなべ町をスタート・ゴール地点として開かれる。今年で3回目。休憩所では梅干しをはじめとする日高地方の特産品を振る舞い、サイクリストに地域の魅力を感じてもらう。


 イベント名の「ハブ」は、車輪の車軸であり、中心や拠点を意味する。「和歌山の真ん中である紀中から、自転車で盛り上げていこう」という思いを込めている。

 イベントは、スピードを競うのではなく各自が自分のペースでサイクリングを楽しむ。風景など地域の良さを堪能できるコースを設定し、参加者に紀中の魅力をアピール。食べ物や水分を補給する各エイドステーション(休憩場所)では特産品を提供し、地域活性化につなげるのが目的。

 今回は総距離約100キロの「ロングコース」と、総距離約68キロの「ショートコース」の2コースを設定。両コースともみなべ、印南、日高川、御坊の4市町を巡る。前回(約480人)を上回る700人の参加を目指している。

 前回は県内や関西圏からの参加が多かったため、関東からも多くのサイクリストを呼び込みたいと、日本旅行とタイアップして飛行機で東京・羽田から白浜入りする宿泊付きのツアーも企画した。

 イベントやこうしたツアーなどをアピールするため、実行委は3月2、3日に大阪、4月6、7日に東京で開かれた日本最大級のスポーツ自転車のフェスティバル「サイクルモード」に出展し、会場でチラシや梅ジュースなどを配った。みなべ町の公式キャラクター「プララ」と「ウーちゃん」も応援に駆け付けた。

 実行委員長の楠谷和弘さん(43)は「今回は山と川がメインのコース。都会の人に山の空気の中を自転車で滑走し、非日常を味わってほしい」と話している。

 申し込み受け付けは6月ごろから始める。コースなどイベントの詳細は「和歌山紀中サイクルフェスタHUB24」の公式ホームページとインスタグラムで順次情報を上げていく。

 同イベントは、初回は2022年11月に御坊市の日高港を発着点に開催。2回目は昨年9月、印南町のかえるの港を発着点に開いた。