白浜でSDGs学んで 課題解決型プログラム開発、リコー×アワーズ、和歌山
「海の豊かさを守ろう」―。国内でも最先端のSDGs(持続可能な開発目標)ビジネスを実践する2社が、和歌山県白浜町を舞台にSDGsをテーマにした社会課題解決型体験プログラムの開発に取り組んでいる。今後のビジネス展開を目指す。
タッグを組んだのは、オフィス機器大手のリコー(本社・東京都)と和歌山県白浜町でアドベンチャーワールドを運営するアワーズ(本社・大阪府)。空港を運営する南紀白浜エアポートが両社をつなぎ、10~13日に白浜町で実習があった。
リコーの中間管理職6人とアワーズのプロジェクトメンバー6人が参加。白浜町の臨海浦海岸での清掃やごみの分別、アドベンチャーワールドの海洋生物との触れ合いなどアワーズが試行しているプログラムを体験し、ともに改善点を探った。
最終日の13日には提案発表と意見交換会が、南紀白浜空港展望広場内にあるビジネス拠点「オフィスクラウドナイン」であった。
リコー側は「体験には十分価値があるが、和歌山まで足を運んで、自腹で参加するかは疑問。目的、ターゲットを明確にした方が良い」と分析。「シーズ(企業の強み)よりニーズ(求められるもの)が大事」と具体案を示した。
プログラムの売り込み先として「信頼を上げたいスタートアップ企業」「大手でも若手社員確保に苦労している企業は多い。離職率を下げ、企業価値が上がるような新人研修」などの意見があった。他にも「都会で加熱する中学受験対策」との提案もあった。
体験についても「現在のサービスはSDGsがあって当たり前。でもそれだけでは顧客に刺さらない。企業がお金を出したくなる新しさ、価値が必要」として、「飼育員さんと話す機会を設ける」「AIを活用して動物とコミュニケーションを取る」「グループごとに動物の餌で食品メニューを開発し、園内での販売を競う」―などのアイデアが出た。
アワーズ側からは「短期間で驚くほどのアイデアを頂いた」「事業化のポイントをつかめていなかったと気付いた」「エンターテインメント要素が必須との先入観があったので、中学受験へのアプローチは新鮮」などの声があった。
リコーの川村怜さん(47)は「これまで和歌山と縁がなく、ぜひ参加したいと手を挙げた。体験は本当に楽しかった。改善の余地はあるが、広大なアドベンはよそにはまねできない魅力が多く、研修でのビジネスチャンスは大いにある」と話した。
タッグを組んだのは、オフィス機器大手のリコー(本社・東京都)と和歌山県白浜町でアドベンチャーワールドを運営するアワーズ(本社・大阪府)。空港を運営する南紀白浜エアポートが両社をつなぎ、10~13日に白浜町で実習があった。
リコーの中間管理職6人とアワーズのプロジェクトメンバー6人が参加。白浜町の臨海浦海岸での清掃やごみの分別、アドベンチャーワールドの海洋生物との触れ合いなどアワーズが試行しているプログラムを体験し、ともに改善点を探った。
最終日の13日には提案発表と意見交換会が、南紀白浜空港展望広場内にあるビジネス拠点「オフィスクラウドナイン」であった。
リコー側は「体験には十分価値があるが、和歌山まで足を運んで、自腹で参加するかは疑問。目的、ターゲットを明確にした方が良い」と分析。「シーズ(企業の強み)よりニーズ(求められるもの)が大事」と具体案を示した。
プログラムの売り込み先として「信頼を上げたいスタートアップ企業」「大手でも若手社員確保に苦労している企業は多い。離職率を下げ、企業価値が上がるような新人研修」などの意見があった。他にも「都会で加熱する中学受験対策」との提案もあった。
体験についても「現在のサービスはSDGsがあって当たり前。でもそれだけでは顧客に刺さらない。企業がお金を出したくなる新しさ、価値が必要」として、「飼育員さんと話す機会を設ける」「AIを活用して動物とコミュニケーションを取る」「グループごとに動物の餌で食品メニューを開発し、園内での販売を競う」―などのアイデアが出た。
アワーズ側からは「短期間で驚くほどのアイデアを頂いた」「事業化のポイントをつかめていなかったと気付いた」「エンターテインメント要素が必須との先入観があったので、中学受験へのアプローチは新鮮」などの声があった。
リコーの川村怜さん(47)は「これまで和歌山と縁がなく、ぜひ参加したいと手を挙げた。体験は本当に楽しかった。改善の余地はあるが、広大なアドベンはよそにはまねできない魅力が多く、研修でのビジネスチャンスは大いにある」と話した。