和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月16日(月)

焼酎用にサトイモ1273キロ 龍神の地域団体が酒造会社に納入

住民から買い取ったサトイモを集荷し、酒造会社へ搬入した(和歌山県田辺市龍神村安井で)
住民から買い取ったサトイモを集荷し、酒造会社へ搬入した(和歌山県田辺市龍神村安井で)
 和歌山県田辺市龍神村の地域づくり団体「みらい龍神」(冨田進代表)はこのほど、焼酎用のサトイモを集荷し、長野県の酒造会社に搬入した。今年は1273キロが集まった。

 地元で採れる品質の良いサトイモを特産化する取り組みで10年以上続いている。廃棄されることが多かった親イモを住民から買い取り、長野県佐久市の芙蓉酒造協同組合にメンバーがトラックで搬入して、焼酎を製造してもらっている。銘柄はアルコール度数により「TECHI」「HOIMO」「じじばば」の3種ある。

 収穫時期に合わせ今年も11月下旬に買い取る親イモを募った。龍神村安井の作業場には、住民から皮をむいた親イモが集まり、米袋にまとめた。集計し、メンバーがトラックで長野県に運んだ。

 焼酎用の他に子イモも募った。翔龍祭といった11~12月にあるイベントで販売したり、サトイモ汁にしたりして活用している。

 冨田代表(71)は「昔は事務局で皮むき作業をしていたが、作業が追い付かないため、買い取る前に皮をむいておいてもらうようお願いしている。皆さんの協力で今年の目標の量を達成することができた。感謝している」と話した。