和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

「みかんサウナいかが」 和歌山・印南の河川敷

切目川河川敷で提供している「みかんサウナ」は、印南町で実施したモニターツアーでも好評だった(昨年12月、和歌山県印南町で)
切目川河川敷で提供している「みかんサウナ」は、印南町で実施したモニターツアーでも好評だった(昨年12月、和歌山県印南町で)
 全国的に流行しているテントサウナと、和歌山の特産ミカンを組み合わせた体験観光「みかんサウナ」の今シーズンの運営が、和歌山県印南町羽六の河川敷で始まった。利用客が地域色のある体験を楽しんでいる。


 フリーランスで映像制作をしている中西秀孝さん(48)=上富田町朝来=が、和歌山らしさを打ち出した体験メニューを提供しようと、昨年8月から提供を始め、冬季休業を経て今シーズンはこのほど始めた。

 サウナの実施拠点は、清流で知られる切目川河川敷。車道から歩いてすぐに着ける場所でありながら人家や道路から見えにくく、自然を満喫できるよう静かな空間を選んだ。

 サウナでは、ミカンのアロマ水をテント内のストーンに掛けて蒸発させ、芳香を楽しめる。テント内の温度は約80~100度。体が温まるとテントの外で外気浴をしたり、川の中に入ったりして涼める。体験後は契約農家自家製のミカンジュースを味わえる。

 昨シーズンには首都圏から観光ツアーで訪れた女性たちもサウナを体験するなどして楽しみ、リピーターもいる。インスタグラムを見て興味を持った首都圏や京阪神在住者の問い合わせが目立っているという。

 中西さんは「特産品を生かした、地元ならではのテントサウナとして考えついた。清流である切目川の自然や、地元農家が丹精込めたジュースを味わって非日常を楽しんでほしい」と話している。

 体験は完全予約制。1組(2~3人)で2時間、料金は1万5千円。1組にジュース1リットルが付く。

 みかんサウナの申し込み、問い合わせはインスタグラム(mikan_sauna)で受け付けている。