和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

校名は「くしもと小学校」 和歌山・串本で26年度開校の統合小

展示されている新小学校の建築模型(和歌山県串本町サンゴ台で)
展示されている新小学校の建築模型(和歌山県串本町サンゴ台で)
 和歌山県串本町教育委員会は、串本小学校と橋杭小学校を統合し、2026年4月に開校を予定している新小学校の校名に「くしもと小学校」を選んだ。今後、町議会の承認を得て最終決定となる。


 校名は、町内に在住、在勤、在学している人か、町内の小中学校を卒業した人を対象に昨年12月15日~今年1月15日に公募した。84件の応募があり、43案が集まった。その後、建設検討委員会で「くしもと」「串本」「なんたん」「さんごの杜(もり)」の4案に絞った。

 教育長や串本小と橋杭小の両校教員、保護者代表らでつくる「小学校統合準備委員会」で4案を検討し、全会一致で「くしもと小学校」に決めた。委員会では、近くにあるこども園や町立病院の名称に「くしもと」と付いていることから、名前を統一して愛着を持ってもらうなどの意見が出たという。

 新しい小学校は、串本町串本の高台にあるくしもとこども園近くに建設する。南海トラフ地震に備える高台移転と避難所機能の強化▽今までの学びとこれからの学びが融合する教室環境―などをテーマに掲げ、子どもたちや教職員、保護者、地域が「つながる学校」を目指している。校舎建設は7月ごろから始める予定。校歌や校章も24年度中の決定を目指している。

■模型を展示

 串本町教委は、同町サンゴ台の町役場2階で300分の1のサイズの校舎の建築模型を展示している。

 建物の配置や構造などをまとめた基本設計によると、グラウンドに面して低学年、中学年、高学年と三つに分かれた教室棟を配置。地域の人や保護者が利用しやすいよう、学童保育施設や体育館は町道側に整備する。

 建物中央には図書室や多目的ホール、ランチルームとして利用できる「ラーニングコモンズ」がある。敷地面積は約2万5千平方メートル。

 今後は串本小と橋杭小両校の子どもたちにも披露する予定。