和歌山県の田辺高校３年生でラグビー部の樫山純佳さん（１８）が、女子ラグビーの強豪・日本体育大学でラグビーを続ける。高校ではマネジャー兼選手で男子と一緒に練習し、女子７人制ラグビーで活躍した。田辺高の女子ラグビー部員が大学に進学してラグビーを続けるのは初めてという。


　樫山さんは小学校１年から中学校３年まで熊野路ジュニアレスリングクラブでレスリングに打ち込み、高校からラグビーを始めた。地元の女子７人制ラグビーチーム「和歌山パシフィックオーシャンセブン」（愛称パオ）では主将を務めた。

　主なポジションはフォワード。レスリングで鍛えたタックルを生かした。２０２３年には女子の近畿選抜に県内で唯一選ばれ、全国大会に出場した。

　田辺高ラグビー部は男子部員が少なく、他校との合同チームで試合に出ている。樫山さんはマネジャーとして部を支えながら、男子と一緒に練習ができる人材として重宝された。同高ラグビー部顧問の三谷泰生さん（３９）は「レスリングが土台にあり、接触プレーに対する恐怖心はあまりなかった。高校では真面目にトレーニングを頑張り、筋力がしっかり上がったことが自信につながった」と評価する。

　日体大女子ラグビー部は、昨年の全国女子ラグビー選手権大会でベスト４に入るなど１５人制、７人制ともに強豪。樫山さんは「女子の１５人制でプレーするのは初めて。レベルの高い選手が集まるが、いろんなポジションに挑戦し、試合に出て活躍したい」と話している。