和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月21日(木)

「参ってよー、こうてってよー」 オリジナル曲で景気づけ、「十日えびす」和歌山・みなべの鹿島神社

「かしま えびすさんのうた」を作詞作曲した芦硲宏仁さん(右)とイラストを描いた久保三千代さん=和歌山県みなべ町埴田で
「かしま えびすさんのうた」を作詞作曲した芦硲宏仁さん(右)とイラストを描いた久保三千代さん=和歌山県みなべ町埴田で
ユーチューブで配信される「かしま えびすさんのうた」の画面
ユーチューブで配信される「かしま えびすさんのうた」の画面
 新春行事「十日えびす」でにぎわう、和歌山県みなべ町埴田の鹿島神社(亀井隆行宮司)で、鹿島神社のえびす様をテーマにした曲が流れている。子どもたちの元気な歌声で、景気が良くなるようだと好評だ。

 神社の総代から「歌があれば盛り上がるのでは」という声が上がり、亀井宮司(50)が地元で音楽活動をする知人の芦硲宏仁さん(50)=みなべ町埴田=に作詞と作曲を依頼した。芦硲さんは亀井宮司の意向を聞きながら仕上げた。

 曲名は「かしま えびすさんのうた」。「参ってよー、こうてってよー、福持って帰って、商売繁盛」「鹿島神社のえびすさん。吉兆いっぱいついている。鹿島神社の神様は、あなたをお守りしています」といった歌詞で、明るい曲調になっている。

 4日に、神社の境内で芦硲さんが電子ピアノを演奏し、地元の剣道クラブ「梅花剣道友の会」の小学生と幼児のメンバー計16人に歌ってもらって収録した。

 境内では9日の「宵えびす」から曲を流している。11日の「残り福」まで続ける。

 芦硲さんは「祖父が総代を務めていたこともあり、鹿島神社とは縁が深い。今回、自分のできることで貢献できてうれしい」。亀井宮司は「とても楽しい歌ができてよかった。にぎやかになり、参拝者も喜んでくれている」と話している。

■ユーチューブで発信

 芦硲さんは、久保三千代さん(50)=みなべ町埴田=とのコンビ「ひろみっちょ」で、歌いながら紙芝居を披露する活動を町内外で続けている。

 今回、芦硲さんが歌う「かしま えびすさんのうた」を、久保さんが描いたえびす様のイラストとともにユーチューブで発信している。芦硲さんは「1回聴けば歌えるようにと、歌詞も曲も分かりやすくした。これからずっと歌い続けてもらえればうれしい」と話す。

 久保さんは、神社に設置する「十日えびす」の看板のイラストや文字も担当した。