和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月30日(月)

児童館と図書館を一体に 老朽化の2館を複合施設へ、和歌山・白浜町

築46年と老朽化が進んでいる町立図書館(上)と、隣接地に建て替え予定の町立児童館(和歌山県白浜町で)
築46年と老朽化が進んでいる町立図書館(上)と、隣接地に建て替え予定の町立児童館(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町の街中にあり老朽化が進んでいる町立図書館の建設事業で、井澗誠町長は14日、同じく老朽化から建て替えを予定している町立児童館(十九渕)の隣接地に、児童館と図書館の機能を併せた複合施設として建設する方針を示した。規模や建設する時期など詳細は決まっていない。


 開会中の町議会12月定例会の一般質問で、広畑敏雄議員(共産)の質問に答えた。

 現在の図書館は鉄筋コンクリート2階建て、1977年5月完成。白良浜近くにある大型スーパーマーケット隣にある。築46年と老朽化が進んでいるほか、施設が狭く、駐車場が4台分しか確保できていないことなどから、住民から新しい図書館の建設を求める声があった。町教育委員会は、検討委員会を設置し、答申を受け、新しい図書館整備の基本構想を策定していた。

 児童館は鉄筋コンクリート造り2階建て(増築しているため一部鉄骨造り)、77年6月の完成。築46年で、建て替えの時期を迎えている。子どもが使う施設で、災害時の避難施設にもなっているが、耐震性が心配されている。

 井澗町長は議場で「検討を重ねた結果、生涯学習の充実を図るため、複合施設として建設するとの結論に至った。今後、関係団体や地元地区などと協議し、進捗(しんちょく)状況については適宜報告していく」と述べた。

 町立図書館は街中の図書館のほか、白浜分室、富田分室(栄)、日置分室(日置)がある。