和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月24日(日)

26日まで親子3人の絵画展

親子「3人展」を開く和田友子さん(左端)と蒼大君(中央)、優菜ちゃん=白浜町で
親子「3人展」を開く和田友子さん(左端)と蒼大君(中央)、優菜ちゃん=白浜町で
 白浜町のカフェ・宿泊「アサ ビレッジ」で26日まで、イラストレーター和田友子さん(43)=田辺市あけぼの=と長男で小学2年生の蒼大君、長女で子ども園年長の優菜ちゃんの絵画3人展「ぼくとわたしのこころのいろ展」が開かれている。うれしさや悲しさ、いろいろな気持ちを表現した「3人3色」の作品約20点が並んでいる。

 友子さんは「タノメリ アート ワーク」名義で、透明感ある青色をベースにした抽象画や猫のイラストをメインに描いている。昨年は蒼大君と「2人展」を開いたが、今回は優菜ちゃんが加わり初めての「3人展」。

 蒼大君は2歳半ごろ、言葉の遅れから感情のコントロールが難しく、暴れたり、奇声を上げたりすることが多かった。気持ちを整えてもらおうと、自宅にあったキャンバスを与えるとアクリル絵の具を使って絵を描き始めた。

 感情をぶつけたような抽象画は、時に身体やカーペットまで絵の具が飛び散るほど思い切りよく描く。ニュースの映像に刺激を受けて描いた「津波」は、うねる波を大胆なタッチで表現している。今回は100号サイズ(約160センチ×130センチ)の大作も手がけた。

 そんな蒼大君を隣で見ていた当時1歳の優菜ちゃんは、言葉を話す前に筆を持った。明るい色使いが得意で、生活や妄想の世界で感じた気持ちを表現する。最近は写実的な作品が多い。図鑑で見る宇宙も題材にしている。

 蒼大君は「絵を描くのは好き。もっと大きな絵にも挑戦したい」、優菜ちゃんは「宇宙は行ってみたいくらい好き。リアルな絵を描きたい」と話している。

 友子さんは「同時期に筆を持ち始めた2人だけれど、タッチや色使いは対照的。でも、時には混ざり合うこともあって、見ていて面白い」と2人の奮闘を見守る。自身も家族をテーマにした作品を展示している。

 午前8時~午後10時。問い合わせは「アサ ビレッジ」(0739・42・2245)へ。