「田辺祭」どう続けるか 担い手不足など課題、変えられる点探る、和歌山
和歌山県田辺市東陽の世界遺産・闘雞神社の例大祭「田辺祭」(毎年7月24、25日)を主催する田辺祭保存会は、祭りを継続していくための検討を始めた。担い手不足などの課題を抱えており、変えられる点は何かを考えていくという。手始めに、祭りに携わる地区を対象に10月中にアンケートを取ることを決めた。若い世代の意見も参考にしたいという。
田辺祭は、450年以上続くという祭り。県文化財で、紀州三大祭りの一つに数えられる。近年は、高齢化や人口減少に伴う担い手不足、資金集めの苦労などの問題が表面化しており「これまでのように祭りを続けていくのは厳しい」といった声も出てきている。
9月30日に神社であった会合には、「お笠」と呼ばれる笠鉾(かさほこ)や衣笠(きぬがさ)を持つ8地区と、馬が登場する神事を1年交代で担う5地区の役員ら約30人が出席した。今年の祭りの反省点や、今後に向けて考えるべき点をそれぞれが述べた。
多かったのは、担い手不足に関する内容と、7月24、25日と決まっている日程についてだった。「祭りに興味がある人に的を絞って呼びかけられないか」とか「暑過ぎる時季(の開催)でよいのか」などの意見があった。ほかにも「子どもの頃から田辺祭が好きになるような『教育』も必要ではないか」や、お笠の巡行ルートを見直すべきだという趣旨の意見もあった。
保存会長の高田英雄さん(85)は「すぐに来年の祭りはやって来る。できるところから手を打ちたい。同時に長期的な視点も持ち、議論したい」と話した。
田辺祭は、450年以上続くという祭り。県文化財で、紀州三大祭りの一つに数えられる。近年は、高齢化や人口減少に伴う担い手不足、資金集めの苦労などの問題が表面化しており「これまでのように祭りを続けていくのは厳しい」といった声も出てきている。
9月30日に神社であった会合には、「お笠」と呼ばれる笠鉾(かさほこ)や衣笠(きぬがさ)を持つ8地区と、馬が登場する神事を1年交代で担う5地区の役員ら約30人が出席した。今年の祭りの反省点や、今後に向けて考えるべき点をそれぞれが述べた。
多かったのは、担い手不足に関する内容と、7月24、25日と決まっている日程についてだった。「祭りに興味がある人に的を絞って呼びかけられないか」とか「暑過ぎる時季(の開催)でよいのか」などの意見があった。ほかにも「子どもの頃から田辺祭が好きになるような『教育』も必要ではないか」や、お笠の巡行ルートを見直すべきだという趣旨の意見もあった。
保存会長の高田英雄さん(85)は「すぐに来年の祭りはやって来る。できるところから手を打ちたい。同時に長期的な視点も持ち、議論したい」と話した。