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2024年12月21日(土)

グランプリ決まる 和歌山・串本町観光フォトコン、「河内祭」宵宮を撮影

鈴木文代さんの作品「宵宮賑わい」=和歌山県串本町提供
鈴木文代さんの作品「宵宮賑わい」=和歌山県串本町提供
 和歌山県串本町が募集していた本年度の観光フォトコンテストの表彰式が9月28日、同町サンゴ台の町役場であった。グランプリに鈴木文代さん(70)=串本町潮岬=の作品「宵宮賑わい」が選ばれた。


 町のPRのため、ポスターやパンフレットなどに使用する写真を広く募集する目的で2011年度から実施している。本年度は県内外から59人、188点の応募があった。8月31日に田嶋勝正町長や写真家の照井壮平さんらがグランプリや準グランプリ、入選の計12点を選んだ。

 鈴木さんは16年度に続き2回目のグランプリを獲得した。今年7月に4年ぶりに通常通り開催された河内祭の宵宮の様子を撮影。同町古田で古座川の水面に映る鮮やかな御舟(みふね)や獅子舞を川の対岸から捉えた。

 表彰式には鈴木さんと準グランプリに選ばれた横溝行弘さん(83)=串本町西向=が出席。田嶋町長から表彰状を受け取った鈴木さんは「びっくりした。好きな写真なので良かった」と笑顔を見せた。

 田嶋町長は「素晴らしい作品を出してくれてありがたい。串本に住んでいてもなかなか見ることのない場面を切り取ってくれている。これからもコンテストは続けていきたい。今まで以上に多くの皆さんに参加してもらいたい」と話した。

 受賞作品は今後、同町くじの川の道の駅「くしもと橋杭岩」の2階に展示する予定。

 グランプリ以外の入賞者は次の皆さん。

 【準グランプリ】「かわいい田植え体験」(横溝行弘)、「串本大橋夕景」(吉田正洋)

 【入選】「水仙が咲くころ」(西浦敏充)、「思わず合掌」(井上澄男)、「樫野埼灯台のいろどり」(山本正治)、「この指止まれ」(高橋範行)、「雨の古道」(山本早苗)、「串本に咲く花火」(菅玲子)、「本州最南端の秋」(鈴木里司)、「光のステージ」(山際實)、「寒中干し」(石川昭春)