和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

奥島さんの「光のシャワー」グランプリ 串本海中フォトコン

奥島玲人さん(55)=三重県四日市市=の作品「光のシャワー」
奥島玲人さん(55)=三重県四日市市=の作品「光のシャワー」
授賞式に参加して記念撮影をする受賞者ら(和歌山県串本町串本で)
授賞式に参加して記念撮影をする受賞者ら(和歌山県串本町串本で)
 串本の素晴らしい海や楽しいダイビングシーンの雰囲気を表現した作品を募った「第31回串本海中フォトコンテスト」の授賞式が25日、和歌山県串本町串本の町文化センターであり、入賞作品が発表された。一般部門とコンデジ部門の中から、総合グランプリに奥島玲人さん(55)=三重県四日市市=の作品「光のシャワー」が選ばれた。

 町内のダイビングショップでつくる実行委員会(谷口勝政実行委員長)主催、町や南紀串本観光協会など後援。町内のダイビングサービスを利用し、串本海域で撮影されたアマチュアの未発表作品を昨年12月上旬に1人10点までで募集したところ、852点が寄せられた。

 授賞式では田嶋勝正町長が「私は海に潜る機会がないが、皆さんの写真を見させてもらって串本の海の魅力や豊かさを感じさせていただいている」とあいさつ。

 各部門の入賞作品を順番に発表し、最後に奥島さんを表彰した。グランプリ受賞は2回目という奥島さんは今回、同町須江の海で撮影したギンガメアジの群れを印象的に表現。「ちょっと荒れている日に水深の浅い場所で、岩に当たって砕け散る波と泡が流れていく感じをスローシャッターでカメラを左に振って撮影した。流したことで泡が線のように出て抽象的な感じで、うまくいった」と喜んだ。審査員を務めた水中写真家の鍵井靖章さんは「カメラの力で時間を調整することで、肉眼では見えない世界を表現しているのが不思議な印象を与えている。他の写真も素晴らしかったが、この写真が一番素敵だと思った」と評した。

 谷口実行委員長は「応募してくださる写真をすごく楽しみにしており、写真をヒントに僕たちガイドは新しい目線やアイデアをもらっている。今後とも串本の海を、串本海中フォトコンテストをよろしくお願いします」と呼びかけた。

 総合グランプリ以外の受賞者は次の皆さん。

 【一般部門】金賞=今井寛治(岐阜市)「星空の上で」▽銀賞=篠原孝司(鹿児島県瀬戸内町)「帰還」▽銅賞=山内麗(京都市)「同化」▽入選=鈴木文崇(大阪市)「プレデター」、神出美保子(名古屋市)「Jump」、今村千絵(名古屋市)「お通り」、牧野容子(岡山市)「クジラになればこわくない!」、田中夏樹(大阪府四條畷市)「あそこに見えるのは…」、吉村勝明(愛知県長久手市)「生きるすべ」、脇坂大(三重県川越町)「線香花火」、大塚岬(川崎市)「私の心奪う魚」、小林栄(大阪府豊能町)「小さな 小さな 大きないのち」、岡空圭輔(大阪府高槻市)「旅立ち」

 【コンデジ部門】金賞=倉橋豪(大阪市)「ソロコンサート」▽銀賞=宮西孝(名古屋市)「線香花火」▽銅賞=吉田佳世(大阪市)「紅葉狩り」▽入選=東美里(串本町)「光を浴びて」、ラウイーイーン(東京都練馬区)「EMPEROR」、伊藤小百合(大阪市)「進撃の巨人」、伊藤真也(大阪市)「至福の時間」、前田彩(大阪府河内長野市)「いないよ、誰も」、田村京子(和歌山市)「ランチたいむ」、齋藤敬介(大阪府枚方市)「光の射す方へ」、脇坂里奈(三重県川越町)「ネオン街」、田村魁都(和歌山市)「見つかっちゃった」、岡野洋介(大阪市)「集合体となる!」

 【ショップ部門】金賞=イオ池田校(大阪府池田市=香西英孝、宮崎敦史、沖井いづみ)「Dance,Dance,DANCE」▽銀賞=アプリバダイビングクラブ(京都市=谷潤子、谷信行、流水亜紀)「うわっ!Cute」▽銅賞=ダイビングプレイス大阪本町(大阪市=吉村典子、東川剛幸、井上修一)「THE VIVID」

 【インスタグラム部門】金賞=y_yoshio_o▽銀賞=umi.suki.m▽銅賞=underwater_photo_piro

 【特別賞】串本テーブルサンゴ賞=土居功一(串本町)「豊かなる海」、齋藤利奈(大阪府茨木市)「神秘の夜」▽ダイバー賞=土居功一(串本町)「光が降りそそぐ場所」、吉村勝明(愛知県長久手市)「口内保育」▽アート賞=奥島玲人(三重県四日市市)「Lionfish and Anchor」▽町長賞=神出美保子(名古屋市)「惑星」