和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

3年ぶり田辺梅林開園へ 2月4日、催しや物産販売再開

3年ぶりに開園する紀州石神田辺梅林(昨年3月上旬、和歌山県田辺市上芳養で)
3年ぶりに開園する紀州石神田辺梅林(昨年3月上旬、和歌山県田辺市上芳養で)
 和歌山県田辺市の紀州田辺観梅協会は2月4日、同市上芳養にある「紀州石神田辺梅林」をオープンする。新型コロナウイルスの影響で昨年、一昨年は開園を中止。今年は3年ぶりとなり、関係者が準備を進めている。


 「一目30万本」とうたわれる梅林は標高の高い山地にあり、山頂付近からは海まで見渡せ、すり鉢状に広がる梅畑を一望できる。

 入園は無料で、見頃は例年2月中旬から3月上旬ごろ。開園は3月5日までの予定。

 一帯に広がるのは梅農家の畑で、主にブランドの南高梅が植えられている。梅公園には観賞用の梅約50品種が植えられている。約2・5キロの遊歩道もある。大蛇峰展望台は崩落の危険性があるため、立ち入り禁止にする。

 昨年、一昨年は開園を中止し、観梅は自由にできたが、催しや物産販売は取りやめた。2020年もコロナの感染拡大から1週間早く閉園し、入り込み数は例年の半数ほどに当たる約4700人だった。コロナ禍前の19年は約9400人、18年は約9300人だった。

 観梅協会の濱田洋会長は「この2年は閉園せざるを得なかったが、いつまでもじっとしているわけにはいかず、開園に踏み切った。パイロット園地の花も見頃になってきたので、そちらも見てもらおうと遊歩道も整備した。ぜひ皆さんに観梅を楽しんでいただけたら」と話している。

 観梅期間中の問い合わせは、観梅協会(0739・26・9931)へ。

 予定しているイベントは次の通り(内容、開催日は変更する場合がある)。

 2月5、11、12、19、23、26日、3月5日=梅ジュース作り体験、梅の剪定(せんてい)枝でたき上げる焼き芋販売▽2月11、19日=ご当地キャラまつり▽2月11日=梅公園にある紀州天満宮の例祭「梅花祭」▽2月26日=野だて、大正琴演奏会、豊穣(ほうじょう)祈願餅まき大会、ガイドと歩く梅林ウオーク(申し込みは、田辺観光ボランティアガイドの会0739・25・4919)▽3月5日=神島高校生の「神島屋」による梅やきとり・ウメェ弁当・梅あられの販売、石神大感謝餅まき大会

 期間中=地元山菜や手作り産品の販売、田舎食材を使った手作り弁当販売(前日の午前までに観梅協会へ電話予約)、梅の重さ・数当てクイズ、観梅スタンプラリー、観梅抽選会、インスタグラムフォトコンテスト