和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月21日(土)

前年上回る人出も 三が日の初詣客、本宮大社は38万人

多くの初詣客を迎えた熊野本宮大社(1日、和歌山県田辺市本宮町で)
多くの初詣客を迎えた熊野本宮大社(1日、和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県紀南地方にある神社仏閣は1~3日、多くの初詣客でにぎわった。県内では新型コロナウイルス新規感染者が千人を超す日が続くが、行動制限のない正月に好天が重なり、前年を上回る人出となった所もあった。(人数は各所が発表した概数)


 田辺市本宮町の熊野本宮大社には、元日15万人、2日16万人、3日7万人が訪れた。前年は3日間で20万人だったため、1・9倍になった形だ。

 九鬼家隆宮司は「幸先の良いスタートが切れた。『よみがえりの地から新年を始めよう』と考えた方も多かったのではないか。コロナ前と比べても、かなり回復してきた印象だ」と話した。熊野川河川敷に設けた臨時駐車場(約600台)は、常に満車の状態だったという。

 田辺市東陽の闘雞神社は元日が2万7千人、2日は1万1千人、3日が5千人で、昨年よりも7千人減った。神社では「最近の感染拡大を受けて帰省を急きょ取りやめた家族にお守りを送りたいと年末に来られた方もいた。三が日を避けようという人もいたのだろう」と話す。

 上富田町生馬の救馬渓観音には元日に3万人、2日2万2千人、3日には1万8千人が訪れた。前年比で1万人増加したのは「好天だったことも影響したのでは」という。

 那智勝浦町の熊野那智大社は元日3万1千人、2日2万1千人、3日は1万3千人。前年の計7万1千人を6千人下回った。新宮市の熊野速玉大社には3日間で計18万人が訪れた。昨年は19万人。速玉大社では「感染者数が多いことが影響したのかもしれない」とみている。