和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月21日(土)

目指せ!料理の「甲子園」 梅と鯛のガパオライスで近畿大会へ、和歌山・田辺の神島高校

神島高生が考案した「梅と鯛のガパオライス」
神島高生が考案した「梅と鯛のガパオライス」
PR用の動画撮影で、タイをイメージしたポーズを決める神島高校の生徒(和歌山県田辺市文里2丁目で)
PR用の動画撮影で、タイをイメージしたポーズを決める神島高校の生徒(和歌山県田辺市文里2丁目で)
 神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)の生徒が、全国の高校生が料理の腕と味、プレゼンテーションを競う「ご当地!絶品うまいもん甲子園」の近畿エリア選抜大会に臨む。作るのは「梅と鯛(タイ)のガパオライス」。地域特産の南高梅と養殖マダイをアピールし、全国大会出場を目指す。


 主な食材の白浜町産養殖マダイは京阪神を中心に年間100万匹を出荷しているが、地域でのブランド化が進んでいない。南高梅は全国的に有名だが、消費は減少傾向。メニューは二つを組み合わせてPRすることで、若者の魚離れや梅離れを改善しようと考案した。

 ガパオライスはタイの代表的な料理で、具材をごはんの上に載せて食べる。赤、黄色のパプリカが入ったスパイシーなアジア風と白だしの効いた和風の2種類。どちらにも梅を使用し、独自の味わいを生み出した。二つの味を混ぜることで、三つ目の味も楽しめる。

 開発したのは3年生の川﨑廉斗君、東れおなさん、廣畠大侍君の3人。マダイでどんな料理が作れるか、インターネットでレシピを検索していたところ、「タイ料理」としてガパオライスがヒットした。「魚のタイと国のタイがかかっていて、面白い」とアイデアを膨らませた。

 近畿エリア選抜大会は30日、京都府長岡京市である。書類選考を通過した5チームが1枠の全国出場を競う。当日は会場で調理、料理のPR、質疑応答などの審査がある。メンバーは調理だけでなく、PR用の動画作りやプレゼンの練習に打ち込んでいる。

 廣畠君は「試食の評判も良く、納得のいく味に仕上がった。アピール方法も工夫している。全国には絶対に出場したい」と強調。「メニューの知名度を上げて、地元飲食店でメニュー化してもらい、ご当地グルメとして観光客にも親しまれる料理にしたい」と意気込んでいる。