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2024年12月21日(土)

梅「星」に願いを 高校生がメーカーと新商品開発、和歌山「神島屋」

神島屋が開発した梅干し商品「梅ぼし星」の販売をPRするメンバー(10日、和歌山県田辺市湊で)
神島屋が開発した梅干し商品「梅ぼし星」の販売をPRするメンバー(10日、和歌山県田辺市湊で)
 梅〝星〟に願いを―。神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)の商品開発プロジェクト「神島屋」が、梅干しの新商品「梅ぼし星~梅干しにねがいを~」を開発した。「梅干し」と「星」をかけ、「願いを込めて梅干しを食べる」という習慣を提案。新たな梅干し需要を生み出す狙いがある。10日から販売を開始した。


 神島屋は2012年度から梅のPRに取り組んでいるが、梅干し商品の開発は初めて。近年、「かつお梅」「はちみつ梅」のような業界を活性化するようなヒット商品が出ていない。今回は梅干し製造・販売大手「中田食品」(同市下三栖)と共同で取り組んだ。

 「梅ぼし星」は体験に価値を見いだす「コト消費」に着目。「願いを込めて梅干しを食べる」「幸せを願って梅干しをプレゼントする」という習慣の定着を図る。

 パッケージは他の商品と差別化を図り、紙缶を使用。筒状にして見た目にもインパクトを持たせた。流れ星に梅干しや梅の花を盛り込んだオリジナルキャラクター「梅ホシちゃん」をあしらい「土産物店にあれば、手に取りたくなるデザインに仕上げた」という。

 中身の梅干しは中田食品の主力商品「しらら」。塩分5%と控えめで、神島屋メンバーが食べ比べし、一番食べやすいと選んだ。ラッキーセブンにあやかり個包装で7個入っている。「梅ホシちゃん」などをデザインしたシール7枚も入っており、梅干し一つ一つに貼ってプレゼントできる。

 開発メンバーは2年生8人。昨年11月から味の選択、デザインなど試行錯誤を繰り返してきた。販売開始の10日には生駒咲樹さん、仮屋心聖さん、谷本絵莉彩さんの3人が田辺市湊の田辺エンプラスを訪れ、販売をPRした。

 生駒さんは「梅干しを食べるといいことが起こりそうなわくわくする商品。地元の人にも観光客にも手に取ってもらいたい。たくさんの人に梅干しを食べてほしいというのが私の願い」とアピールした。

 10日現在の販売店は次の通り。希望小売価格は880円。

 【田辺市】よってっていなり本館▽中田食品(本社直売店、あおい店)▽田辺エンプラス▽神島高校事務室【白浜町】とれとれ市場南紀白浜▽シラハマキーテラス ホテルシーモア▽クオリティソフト