全国高校野球和歌山大会は２３、２４日、和歌山市の紀三井寺球場で準々決勝４試合があった。南部龍神が和歌山北に、近大新宮が和歌山南陵にいずれもコールド負けした。新宮も市和歌山に敗れ、紀南勢のベスト４進出はならなかった。　

【２３日】

●第１試合（準々決勝）

和歌山北
００１ ０２11 ２ －１６
１０４ ００１ １ －７
南部龍神
（７回コールド）

　〔和〕七野、高瀬、清水―村上〔龍〕山本―駒宮（三）東岡（和）（二）東岡、七野、川口（和）、上村、亀岩（龍）

　南部龍神は１回、駒宮の左前打と濱畑の四球で無死一、二塁とし、上村の二塁打で１点を先制。３回には４四球と相手投手の乱れをついて押し出しや駒宮の犠飛などで４点を追加した。

　和歌山北は５回に２点、６回は三死球や守備の乱れに乗じて一挙１１点を奪い逆転。７回に２点を入れて突き放した。

　南部龍神は６回に濱畑、上村、亀岩の３連打で１点を入れ、７回は亀岩の適時打で１点を返すなど粘りを見せたが後続を断たれた。

　南部龍神の上村凌賀主将（３年）は「打てるのは打てたがエラーが出てしまって、そこが大きかった。もっと高みを目指してやっていきたかった思いがあるので悔しい。また後輩たちには僕ら以上の成績を残せるように頑張ってほしい」と話した。

　林達也監督の話　リードしていたがミスがあり、６回にビッグイニングをつくられて負けて悔しい。少ない部員数だったが、龍神村の支援により村全体で戦うという勇気がもらえ、応援を力に初戦から『やってやろう』という気になった。メンバー一人一人が役割を果たし、３年生には感謝している。

●第２試合（準々決勝）

和歌山南陵
３１１ ０１０ １２ －９
０００ ０２０ ００ －２
近大新宮
（８回コールド）

　〔和〕片岡―松谷〔近〕響、荒木、大槻―白井（本）上田（和）（二）上田、作、松谷（和）、井上槙（近）

　和歌山南陵は１回から打線が活発でリードを広げ、本塁打を含めて計１６安打を放ち快勝した。

　近大新宮は６点リードされて迎えた５回、２死一、二塁から井上槙の走者一掃の二塁適時打で２点を返したが、打線のつながりがなく散発６安打に抑えられた。

　近大新宮の白井温起主将（３年）は「主将、キャッチャーとしてチームを勝たせられなかったことは悔しい」話した。

　産屋敷秀信監督の話　最大の準備をして相手投手の攻略を考えてきたが、相手チームの打撃が上回り打力の差が出た。

【２４日】

●第１試合（準々決勝）

新宮
００２ ０００ ０００－２
１００ ００１ ０３× －５
市和歌山

　〔新〕河村―泉〔市〕栗谷、小野―麹家（二）村上、栗谷（市）

　１回に先制を許した新宮は３回、先頭打者の里見が敵失で一気に二塁へ。平井の安打で無死一、三塁とし、島が敵失で出塁する間に三塁走者が生還して同点とした。続く坂地はスクイズを決め、逆転に成功した。

　６回に適時打で同点に追い付いた市和歌山は８回、内野安打と四球、安打でつくった一死満塁の場面で大江が左越えの２点適時打を打ち、その後に犠飛でさらに１点を加えた。

【２２日】

●第２試合（３回戦）
桐蔭６―５高野山

●第３試合（３回戦）
海南５―４星林

●２６日の試合

▽準決勝

午前９時
　市和歌山―和歌山南陵

午前１１時半
　桐蔭・海南の勝者―和歌山北

※２５、２７日は選手休養日のため試合はない。