和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月15日(金)

新しい梅おむすび作って交流 「旅するおむすび屋」が梅の里・みなべに

菅本香菜さん(右から2人目)からアドバイスを受け、オリジナルの梅おむすびを作る生徒=28日、和歌山県みなべ町芝で
菅本香菜さん(右から2人目)からアドバイスを受け、オリジナルの梅おむすびを作る生徒=28日、和歌山県みなべ町芝で
菅本香菜さん(奥左)と島田由香さん(奥左から2人目)によるトークショーもあった
菅本香菜さん(奥左)と島田由香さん(奥左から2人目)によるトークショーもあった
 「旅するおむすび屋」として全国を巡る菅本香菜さんを招いてのイベントが、和歌山県みなべ町芝の南部高校であった。同校食と農園科の生徒や町内の団体メンバーら計約60人が参加し、「梅おむすび」を作って交流したり、オンラインで梅や同校をPRしたりした。


 梅産地のみなべ町や田辺市でつくる「みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会」が、南部高校や日本ウェルビーイング推進協議会と共同で企画した。参加した町内の団体は梅料理研究会や学校運営協議会、学友会。町内外の一般の人も参加し、梅の収穫などを手伝いながら自身の仕事もする「梅収穫ワーケーション」で同町に滞在している県外の人も加わった。

 「梅を使って新しいおにぎりを開発しよう」と梅は、練り梅や白干し梅、はちみつ梅、シソ漬け梅、カリカリ梅など多数そろえられた。たくあんやツナ、ちりめんじゃこ、しらす、高菜、紅ショウガ、卵、のりなどの具材のほか、しょうゆや梅酢、オリーブオイル、エゴマ油、さんしょうなどの調味料も多数用意された。

 生徒はそれぞれ、それらを組み合わせてさまざまな梅おむすびを考え、メモ書きした。

 他の参加者らとともに8班に分かれ、メモを見ながらオリジナルのおむすびをにぎった。

 食と農園科調理コース2年生の安楽ひなた君は「梅が苦手なので、そんな人も食べられるように組み合わせを考えた。見栄えは悪いが、おいしく仕上がったと思う。今日のような取り組みは新鮮で楽しかった」、菅本さんは「梅に特化したおむすびイベントは初めて。見た目がかわいくてカラフルなのが多かった。発見があり、楽しかった」と話した。
トークショーも


 菅本さんと日本ウェルビーイング推進協議会代表理事の島田由香さんによるトークショーもあり、菅本さんは、おむすびについて「誰でも作れて一緒に食べて楽しめる。地域の食材も使うことができ、外国人にも人気になっている。皆さんと一緒におむすびを通じて梅の価値を高められればと思う」、島田さんは梅について「健康に役立つ。梅といえばおむすびで、弁当にも入っている。もっと消費を増やしたい」と語った。

 農林水産省や、世界農業遺産の他の認定地とオンラインでつなぎ、農業遺産や梅の機能性、南部高校、梅干しなどの梅製品をPRした。菅本さんらは交流サイト(SNS)も使ってイベントの様子などを発信した。