和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

神島が9年連続出場 「写真甲子園」近畿ブロック審査会

写真甲子園の近畿ブロック審査会に出場する(左から)川﨑廉斗君、蔦原真奈さん、丸山世梨加さん
写真甲子園の近畿ブロック審査会に出場する(左から)川﨑廉斗君、蔦原真奈さん、丸山世梨加さん
神島高校写真部のカラー8枚組み作品「鱗の花綻びる」の1枚(実行委員会提供)
神島高校写真部のカラー8枚組み作品「鱗の花綻びる」の1枚(実行委員会提供)
 和歌山県田辺市の神島高校写真部は10日、第30回全国高校写真選手権大会(写真甲子園2023)=実行委員会主催=の近畿ブロック審査会に出場する。神島の近畿ブロック審査会への出場は9年連続。2年ぶりの本戦出場を目指す。

 写真甲子園は、「写真の町」と呼ばれる北海道の東川町を舞台に高校生が写真の腕を競う大会。本年度は、全国584校から応募があった。初戦審査会は非公開で5月28日にあり、ブロック審査に進む81校が選ばれた。

 近畿ブロック審査会に出場するのは10校。そのうち、本戦の出場権は2校に与えられる。ブロック審査会は、オンラインで初戦審査会に提出した作品について、制作意図や狙いをプレゼンテーションする。

 神島からは3年生の蔦原真奈さん、川﨑廉斗君と2年生の丸山世梨加さんが出場。作品はカラー8枚組みで、タイトルは「鱗(うろこ)の花綻(ほころ)びる」。県内にある漁港の数カ所に足しげく通い、作業中の風景や、そこで暮らす人々の様子を撮影。通うことで関係を築き、その中で見せる表情などを捉えたという。

 3人は、昨夏ごろから1年ほどかけて制作に取り組んだ。リーダーの蔦原さんは「良い被写体に出会えても、思い通りに撮れるわけではない。角度や光の具合などを駆使するのが難しかった。質感や光がきれいに入るように心がけながら撮影した」と話した。