和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

神島高1年生が金・銀受賞 今年限定の「ソロ写真甲子園」

「ソロ写真甲子園」で金賞を獲得した神島高校1年、吉田菜々美さんの組み写真「送り火」の1枚(写真甲子園実行委員会提供)
「ソロ写真甲子園」で金賞を獲得した神島高校1年、吉田菜々美さんの組み写真「送り火」の1枚(写真甲子園実行委員会提供)
吉田菜々美さん
吉田菜々美さん
銀賞に選ばれた神島高校1年、榎本萌々さんの「Best memories」の1枚(写真甲子園実行委員会提供)
銀賞に選ばれた神島高校1年、榎本萌々さんの「Best memories」の1枚(写真甲子園実行委員会提供)
榎本萌々さん
榎本萌々さん
 「写真甲子園」実行委員会(事務局・北海道東川町)は10月30日、個人参加型の大会「ソロ写真甲子園」の金賞に、神島高校(和歌山県田辺市)写真部1年、吉田菜々美さん(16)の作品を選んだと発表した。銀賞には同部1年、榎本萌々さん(16)ら2人を選んだ。

 ソロ写真甲子園は例年の学校ごとの大会に加え、新型コロナウイルス感染拡大の中でも写真を楽しんでもらおうと、今年限定で企画した。「Home(ホーム)」をテーマに3枚の組み写真を8~9月に募集し、全国から1370人が応募した。

 吉田さんの作品のタイトルは「送り火」。新型コロナ禍でのお盆を題材にした。審査委員からは、マスクを着けた男性が花を供えて先祖をしのぶ姿が今の時代を伝え、家族のつながりを美しく描いたことなどが評価された。

 吉田さんは「良い感じに光を入れ、コロナの状況だからこそ撮れる写真にしようと工夫した。金賞に選ばれると思っていなかったので、とてもうれしい」と喜んだ。

 銀賞の榎本さんの作品のタイトルは「Best memories(ベストメモリーズ)」。夏休みに川で遊んでいる小中学生を撮影した。審査委員からは、作者も一緒に楽しんでいるような「臨場感」が評価された。

 榎本さんは「逆光の利用や写真がぶれないようにするのが難しかった。これからもたくさん賞を取れるように頑張りたい」と話した。

 金賞、銀賞のほか、銅賞に4人、特別賞に10人、奨励賞に33人を選んだ。県内からは神島高校写真部から特別賞に3人、奨励賞に8人が入賞した。吉田さん、榎本さん以外で入賞したのは次の皆さん。

 特別賞=十林穂乃香(3年)、岡﨑ひなた(同)、中井千尋(同)

 奨励賞=伏見凜音(3年)、湯川紗愛(2年)、太田真緒(同)、山下恋奈(同)、原令奈(同)、道畑あおい(同)、長知鞠(1年)、泰地彩央(同)

 神島高校写真部は、学校ごとの大会である「全国高校写真選手権大会(写真甲子園)」に2015年から6年連続出場し、昨年は大会史上初の3連覇を達成している。今年はコロナ禍で順位付けはなく「本戦出場賞」を受賞した。