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2024年12月19日(木)

神島高校が本戦出場賞 写真甲子園

 高校生が写真の腕を競い合う「第27回全国高校写真選手権大会(写真甲子園2020)」(実行委員会主催)が25日に閉幕し、6年連続6回目の本戦出場を果たした神島高校(田辺市文里2丁目)は、本戦出場賞を受賞した。

 写真甲子園は例年、北海道東川町であるが、今年は新型コロナウイルスの影響で参加者を集めず、順位を付けなかった。

 応募のあった全国337校のうち、本戦に出場した代表18校に本戦出場賞が贈られ、うち7校は作品が優れているとして審査委員賞に選ばれた。本戦結果はインターネット上で公開された。

 神島高校では、3年生の岡﨑ひなたさん(17)、2年生の湯川紗愛さん(16)、道畑あおいさん(16)が出場。黒潮のまちをテーマに、海と関わりながら暮らす田辺市江川の人々を写した白黒写真を計8枚出品した。

 立木義浩審査委員長から「高齢者が悠々自適に生活し、子どもが路地で野球をしていても大人に怒られないようなまちの気風が感じられ、日々の生活の一部分が写っているのが楽しい」などの評価を受けた。

 岡﨑さんは「審査委員賞がもらえなくて正直悔しい。後輩には、これからも写真についてたくさん学んでほしい」と話し、湯川さんは「18校に残れてよかった。来年は北海道に行きたい」、道畑さんは「来年も出場したいのでずっと写真を撮り続けたい」と今後を見据えた。

 同校写真部顧問の恵納崇教諭(48)は「北海道に連れて行ってあげたかったという気持ちが強いが、最後まで作品を出品することができてよかった」とねぎらった。

 神島は昨年、大会史上初の3連覇を果たしている。