和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

子ども舞、練習開始 本宮大社例大祭で4年ぶり披露

「大和舞」の動きを確認する男児ら=10日、和歌山県田辺市本宮町で
「大和舞」の動きを確認する男児ら=10日、和歌山県田辺市本宮町で
 和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮大社の例大祭(4月13~15日)で舞を披露する地元の子どもたちの練習が10日、始まった。新型コロナウイルスの影響で過去3年は見送られたため、4年ぶりになる。子どもたちは練習を重ねて本番に臨む。


 舞は例大祭の最終日に大社の旧社地「大斎原(おおゆのはら)」で奉納する。男女4人ずつで、男児は御幣を持って「大和舞」を、女児は扇子を持ち「八咫烏(やたがらす)舞」を担う。昨年までは、氏子青年会の有志が代役を務めた。

 10日の練習は大社の瑞鳳殿であった。子どもたちは、氏子青年会員らから指導を受け、一つ一つの動作を確認した。

 本宮中学校1年の岩田耕希君は「ずっと参加したいと思っていた。しっかり練習して、自信をつけて本番に臨みたい」。本宮中1年の真砂りえさんは「足の動かし方で難しい部分もあるので、家でも練習するつもり」と話していた。

 練習を見守っていた総代会長の榎本隆文さん(71)は「本番ではぜひ頑張ってもらいたい」と期待した。

 岩田君、真砂さん以外の6人は次の皆さん。かっこ内は小学校の学年。

 斎藤秀飛(本宮6年)、久田里仁紀(同)、川邉ひおり(同)、川越日葵(同)、福澤理生(同)、泉一徳(三里5年)


■渡御行列 全国から

 本宮大社や地域の観光、商工、行政関係者らでつくる「熊野本宮よみがえり委員会」の会合が10日、瑞鳳殿であり、例大祭での行列の順路などを確認した。

 今年の例大祭は、4年ぶりにコロナ禍以前のような規模で営まれる方針。大社は全国の人へ案内を出しており、15日の渡御行列には200~300人が参加しそうだという。

 九鬼家隆宮司は「来年には熊野古道の世界遺産登録20周年が控えている。祭りを通じて地域が活気づくといい」と期待している。

 例大祭の幕開けとなる「湯登(ゆのぼり)神事」には、10日現在で5組の親子が参加予定。大社では3月末まで参加希望を募ることにしている。問い合わせは熊野本宮大社(0735・42・0009)へ。