和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

カワヅザクラ満開 田辺の「清姫」屋敷跡

満開になったカワヅザクラ。円内は蜜を求めて枝に止まるメジロ=3日、和歌山県田辺市中辺路町真砂で
満開になったカワヅザクラ。円内は蜜を求めて枝に止まるメジロ=3日、和歌山県田辺市中辺路町真砂で
 和歌山県田辺市中辺路町真砂にある「清姫生誕屋敷跡(真砂一族住居跡)」で、住民が植えたカワヅザクラ8本が満開になっている。あと1週間ほどは楽しめるのではないかという。

 住民は、雑木や雑草が生い茂っていた屋敷跡を2016年1月から刈り開き、同年春から17年1月にかけて断続的に桜の苗木を植えた。現在も町内会や有志が定期的に草を刈り取り、保全に努めている。

 今年の開花は2月中旬。徐々に花が増え、今では蜜を求めてメジロが次々と飛来している。

 活動当初から携わる地元の庄司喜代和さん(87)は「植えた時は1メートルほどの高さだったのに、大きくなった」と目を細めつつ「地域の歴史を後世へ残したいという思いがある。たくさんの方に見てもらえるとうれしい」と話している。

 屋敷跡にはソメイヨシノもある。