和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

【動画】色鮮やかにヒレンジャク鈴なり

河川敷で鈴なりになったヒレンジャク(2日、和歌山県田辺市下万呂で)
河川敷で鈴なりになったヒレンジャク(2日、和歌山県田辺市下万呂で)
 和歌山県田辺市下万呂の目座橋近くにあるエノキやその周辺に、羽毛の美しい冬鳥「ヒレンジャク」(緋連雀)の群れが飛来した。日本野鳥の会県支部会員は「数十羽の群れで、近年では珍しく大きな群れ」と話している。

 ヒレンジャクは全長約18センチでモズほどの大きさ。背面はぶどう褐色で、顔に赤みがある。頭には特徴的な羽冠があって尾の端が鮮やかな紅色をしている。

 群れで行動することが多く、和名の由来になっている。ヤドリギの実を好んで食べ、寄生鳥(ほやどり)とも呼ばれる。鈴を振るような「チリチリ」や「ヒリヒリ」と鳴く。

 会員によると、東南シベリアなどで繁殖し、日本には冬鳥として飛来する。紀南地方では3月ごろに見かけることが多いが、毎年は飛来しない。群れの中に尾の端が黄色いキレンジャクが少数交じっているという。