和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月17日(火)

かつお節の歴史を紹介 発祥の地、印南町の公民館で展示

かつお節にゆかりのある地域や歴史について紹介している(和歌山県印南町印南で)
かつお節にゆかりのある地域や歴史について紹介している(和歌山県印南町印南で)
 和歌山県印南町発祥とされるかつお節について知ってもらおうと、同町印南の町公民館ロビーで、かつお節の歴史やゆかりの地域を紹介する展示がされている。6日まで。

 かつお節は江戸時代、同町出身の角屋甚太郎、森弥兵衛、印南與市の3人の漁民が製法を考案したり各地に伝えたりしたとされる。町文化協会などが呼び掛けて2016年、印南漁港の浜公園に顕彰碑を建立。製法を発明した角屋甚太郎が亡くなった日(旧暦)などにちなんで10月4日を「顕彰の日」に定めた。

 展示は顕彰の日に合わせ、町文化協会がしている。ゆかりの地として、角屋甚太郎が活躍した土佐清水、森弥兵衛が伝えた枕崎、印南與市が伝えた房総と伊豆の各海岸を写真で紹介。カツオを煮て乾燥させ、カビをつける製法をパネルで説明。歴史や健康効果についての関連本も並べている。会場では来場者に抽選でだしパックを贈るクイズを実施している。

 協会は4日午前9時半から顕彰碑前で顕彰の日の行事をし、日裏勝己町長らが献花をする。

 開場時間は午前10時~午後4時。