3月末で営業終了 古座川町、月の瀬温泉ぼたん荘
和歌山県古座川町月野瀬にある町有施設「南紀月の瀬温泉ぼたん荘」を運営してきた一般財団法人「古座川ふるさと振興公社」(関口隆男代表理事)が、施設の営業を3月末で終了することが分かった。公社によると、コロナ禍の影響による売り上げの減少や人手不足などから経営を継続することが難しいと判断。町に申し出たという。
町地域振興課によると、ぼたん荘は1996年に町が整備した施設で、温泉や4人部屋の客室10室、多目的に使える「いろり館」、車中泊に対応する「RVパーク」などを備えており、古座川ふるさと振興公社が指定管理者として運営。近年はコロナ禍の影響で経営状況が悪化する中、町はそれまで年間720万円だった指定管理料について、国の交付金も活用し、2020年度は4020万円、21年度は3千万円、22年度は2千万円に増額して支援してきたという。
関口代表理事によると、コロナ禍の影響で売り上げが落ちてきていることや電気代などの高騰によるランニングコストの増加、調理人など人材の確保が難しいといった状況にあり、今後、経営を続けていくことは難しいと判断した。関口代表理事は「続ける方法も模索したが、結局、プラスにはならない現状を維持していくことは赤字を増やすことになる」と説明する。
同施設では2月1日から「レストラン 月の瀬」を休業し、ランチ営業や夕食付き宿泊プランの販売を見合わせていた。
現在、4月1日以降まで期限がある入浴回数券について、3月末までに使い切るか、返金の手続きを取るように呼びかけている。
■施設を改修 24年度再開へ
公社の決定を受け、町は23年度に客室などの改修に取り組んだ上で、24年度の再開を目指す方針という。
西前啓市町長は「公社から3月末で営業を停止したいという申し出があって受理した。ぼたん荘は、町の観光拠点として必要不可欠な施設。当初は24年度にリノベーションをする計画だったが、それを23年度に1年前倒しして休業し、民間にやってもらう方針で再出発を目指したい」と話している。
改修にかかる事業費については23年度の当初予算案には計上されておらず、新年度に補正予算で対応する方針という。
町地域振興課によると、ぼたん荘は1996年に町が整備した施設で、温泉や4人部屋の客室10室、多目的に使える「いろり館」、車中泊に対応する「RVパーク」などを備えており、古座川ふるさと振興公社が指定管理者として運営。近年はコロナ禍の影響で経営状況が悪化する中、町はそれまで年間720万円だった指定管理料について、国の交付金も活用し、2020年度は4020万円、21年度は3千万円、22年度は2千万円に増額して支援してきたという。
関口代表理事によると、コロナ禍の影響で売り上げが落ちてきていることや電気代などの高騰によるランニングコストの増加、調理人など人材の確保が難しいといった状況にあり、今後、経営を続けていくことは難しいと判断した。関口代表理事は「続ける方法も模索したが、結局、プラスにはならない現状を維持していくことは赤字を増やすことになる」と説明する。
同施設では2月1日から「レストラン 月の瀬」を休業し、ランチ営業や夕食付き宿泊プランの販売を見合わせていた。
現在、4月1日以降まで期限がある入浴回数券について、3月末までに使い切るか、返金の手続きを取るように呼びかけている。
■施設を改修 24年度再開へ
公社の決定を受け、町は23年度に客室などの改修に取り組んだ上で、24年度の再開を目指す方針という。
西前啓市町長は「公社から3月末で営業を停止したいという申し出があって受理した。ぼたん荘は、町の観光拠点として必要不可欠な施設。当初は24年度にリノベーションをする計画だったが、それを23年度に1年前倒しして休業し、民間にやってもらう方針で再出発を目指したい」と話している。
改修にかかる事業費については23年度の当初予算案には計上されておらず、新年度に補正予算で対応する方針という。