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2024年12月22日(日)

ビーチアルティメット国際大会開催へ 来年6月、白浜と田辺

2019年6月に白良浜で開かれたアジア・オセアニアビーチアルティメット選手権大会(日本フライングディスク協会提供)
2019年6月に白良浜で開かれたアジア・オセアニアビーチアルティメット選手権大会(日本フライングディスク協会提供)
 日本フライングディスク協会(師岡文男会長)は16日、和歌山県白浜町の白良浜と田辺市の扇ケ浜で来年6月、地元の自治体と協力してフライングディスク競技の一種「ビーチアルティメット」のアジア・オセアニア選手権大会を開くと発表した。

 協会は「南紀エリアスポーツ合宿誘致推進協議会」を構成する紀南の8市町(田辺市、印南町、みなべ町、上富田町、白浜町、すさみ町、串本町、那智勝浦町)、県西牟婁振興局と協力。16日は白浜町内のホテルで、3者による「スポーツを通じた地域振興に関する協定」を結んだ。

 その席上で師岡会長が、ビーチアルティメットのアジア・オセアニア選手権大会(世界フライングディスク連盟主催)の誘致に成功したと明らかにした。前回大会は2019年6月に白良浜で開かれ、10カ国・地域から40チーム、約800人が参加。約6千万円の経済効果があったという。

 24年の大会は白良浜と扇ケ浜の2カ所で開き、千人の参加を見込んでいる。今年6月には、白良浜で3年連続となるビーチアルティメットの全日本選手権大会を開くことも発表した。

 協定は20年に6市町と西牟婁振興局、日本フライングディスク協会で結んでいたが、印南町と那智勝浦町が「南紀エリア」に加わったため再締結した。締結式では、師岡会長や8市町の首長らが協定書へ署名。国際大会を誘致するなどして地域振興を図ることを確認した。

■フライングディスク

 1940年代、アメリカの大学生がパイ皿を投げて遊んだことが起源とされる。48年、プラスチック製の安全なディスクが「フリスビー」の名称で商標登録され、世界中に広まった。ディスクを使った競技の一つがビーチアルティメット。白良浜では大会が定期的に開かれている。