和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

トルコへ支援の輪広がる 建設会社、串本町に500万円寄託

義援金の目録を田嶋勝正町長(右)に手渡す小森組の小森正剛代表=10日、和歌山県串本町サンゴ台で
義援金の目録を田嶋勝正町長(右)に手渡す小森組の小森正剛代表=10日、和歌山県串本町サンゴ台で
 和歌山県串本町串本の建設会社「小森組」が10日、大地震で甚大な被害が出ているトルコへの義援金として500万円を町に寄託した。同社の小森正剛代表(65)と小森脩平専務(33)が同町サンゴ台の町役場を訪ね、田嶋勝正町長に目録を手渡した。田嶋町長は「いち早く届けていただきありがたい」と礼を述べた上で「義援金に対する問い合わせが相次いでいる」と話し、支援の輪が広がっていることを示した。


 大地震は6日午前4時ごろトルコ南部で発生した。軍艦「エルトゥールル号」の遭難事故(1890年)を機に長年にわたりトルコと友好関係を育んできた町では、7日に役場本庁舎や町文化センターなど4カ所に募金箱を設置。「被災された方々の支援に」と協力を呼びかけている。

 町役場を訪れた小森代表は「トルコも日本も同じ地震国。われわれの地でも起こるであろう大地震を考えると人ごとではない。少しでもお役に立てればと思った」と述べた。

 町によると、町内の企業から義援金寄託の申し出を受けたのは初めてだが、10日中には町トルコ文化協会からも寄せられるという。田嶋町長は「相次ぐ問い合わせの中で多かった口座の開設が、本日実現した。全国からも義援金を寄せていただけるのでは」と話した。

 同町によると、すでに町文化センターに設置した募金箱がいっぱいになり、町総務課の職員が9日に回収。4カ所ともより大きいサイズの募金箱にした。

 また、町役場内や町議会でも義援金を募っている。寄せられた善意は、今回の義援金も合わせ、田嶋町長が東京に出張中の17日に都内の在日トルコ大使館に届ける予定という。


■義援金の振込口座

 義援金名=トルコ友好のまち串本町2023トルコ南東部地震災害義援金▽義援金振込口座=紀陽銀行串本支店 普通 449160、三十三銀行古座支店 普通 7001609▽口座名義=串本町トルコ震災を支援する会

 問い合わせは串本町役場総務課(0735・62・0555)の新屋(しんや)さんへ。