まちづくりの集会「シオゴリバ」に熱気 田辺市
和歌山県田辺市で海と街をつなぐまちづくりを考える対話集会「シオゴリバ」が、毎月開催されている。地域資源を生かして活動するゲストの発表を聞いて、来場者同士が「やってみたい」の実現に向けて話し合う。立場も世代も異なる人々が混ざり合って、どんなまちづくりが進むのか。回を重ねるごとに熱気は増している。
市街地に隣接する田辺扇ケ浜の魅力をまちのにぎわいにつなげようと、まちづくり会社「南紀みらい」が昨年11月から始めた。市も来年移転する市庁舎の跡地利用を中核に、田辺湾岸エリアの活用を探っており、官民連携の機運も高まっている。
第3回の集会が23日、JR紀伊田辺駅前の田辺エンプラスであり、約40人が参加した。この日は、田辺エンプラスの設計に携わったプロダクトデザイナーで武蔵野美術大学教授の若杉浩一さんとまちづくりプランナーの辻喜彦さん、日本総研創発戦略センターの井上岳一さんら外部ゲストが、地元の活動家らと意見を交わした。
扇ケ浜でアウトドアイベントを手がける福田聖さんは「若者がまちに自信を持てるイベントにしたい。一過性で終わらせず、年間通じたプロジェクトに発展させたい」、まち歩きイベントを企画している芝ゆかりさんは「地域を面白がるのが好き。ここでしかできない体験を生かしてまち歩きを稼げるコンテンツにしたい」と展望を語った。
神島高校写真部がまち歩きして撮影した作品を紹介したほか、扇ケ浜公園である朝市「弁慶市」やアートと子育て、地域づくりを融合した取り組みの発表などがあった。
若杉さんは「主体性を持つ自律、力を合わせる協生。『自律協生』の地域づくりに取り組んでいる。田辺にはその〝火種〟がある。これがどう広がるか、期待したい」、井上さんは「地域には編集力、表現力、発信力、対話力などさまざま要素が必要。個々の活動、世代がつながるというより、混ざり合うことが大事」とエールを送った。
市街地に隣接する田辺扇ケ浜の魅力をまちのにぎわいにつなげようと、まちづくり会社「南紀みらい」が昨年11月から始めた。市も来年移転する市庁舎の跡地利用を中核に、田辺湾岸エリアの活用を探っており、官民連携の機運も高まっている。
第3回の集会が23日、JR紀伊田辺駅前の田辺エンプラスであり、約40人が参加した。この日は、田辺エンプラスの設計に携わったプロダクトデザイナーで武蔵野美術大学教授の若杉浩一さんとまちづくりプランナーの辻喜彦さん、日本総研創発戦略センターの井上岳一さんら外部ゲストが、地元の活動家らと意見を交わした。
扇ケ浜でアウトドアイベントを手がける福田聖さんは「若者がまちに自信を持てるイベントにしたい。一過性で終わらせず、年間通じたプロジェクトに発展させたい」、まち歩きイベントを企画している芝ゆかりさんは「地域を面白がるのが好き。ここでしかできない体験を生かしてまち歩きを稼げるコンテンツにしたい」と展望を語った。
神島高校写真部がまち歩きして撮影した作品を紹介したほか、扇ケ浜公園である朝市「弁慶市」やアートと子育て、地域づくりを融合した取り組みの発表などがあった。
若杉さんは「主体性を持つ自律、力を合わせる協生。『自律協生』の地域づくりに取り組んでいる。田辺にはその〝火種〟がある。これがどう広がるか、期待したい」、井上さんは「地域には編集力、表現力、発信力、対話力などさまざま要素が必要。個々の活動、世代がつながるというより、混ざり合うことが大事」とエールを送った。