和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月21日(土)

【動画】壮大、望楼の芝焼き 3年ぶり串本で「火祭り」

「本州最南端の火祭り」で幻想的に燃え広がる炎(和歌山県串本町潮岬の潮岬観光タワーから撮影)=露光時間約20分の多重露光
「本州最南端の火祭り」で幻想的に燃え広がる炎(和歌山県串本町潮岬の潮岬観光タワーから撮影)=露光時間約20分の多重露光
 和歌山県串本町潮岬に広がる望楼の芝で21日、3年ぶりに「本州最南端の火祭り」(南紀串本観光協会主催)があった。夕闇の中、芝を焼く炎が幻想的に燃え広がる光景が、訪れた約2500人(主催者発表)を魅了した。

 本州最南端の火祭りは、害虫を駆除し、新芽の育成を促すために行われていた芝焼きを観光振興に活用しようと、1997年からイベント化。2001年から現在の名称で開いており、さまざまな催しもあって毎年家族連れや写真愛好者ら2千~3千人が訪れるが、21、22年はコロナ禍のために開催を見送っていた。

 午後5時半過ぎ、串本古座高校の弓道部員たちが小高い丘から火矢を放って芝焼きがスタート。花火も上がって「復活」した催しを盛り上げた。

 初めて訪れたという和歌山市の山際良樹さん(55)は「すごくきれいで感動したし、撮影も楽しかった」と話していた。