和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月16日(土)

クジラに乗ってすす払い 太地町立くじらの博物館

クジラの模型に乗り、ほこりを払い落とす職員(20日、和歌山県太地町立くじらの博物館で)
クジラの模型に乗り、ほこりを払い落とす職員(20日、和歌山県太地町立くじらの博物館で)
 和歌山県太地町立くじらの博物館は20日、大掃除をした。本館の天井からつるしているセミクジラの実物大模型(全長15・2メートル)には命綱をつけた職員が乗り、モップを使って1年分のほこりを払い落とした。

 年末の恒例行事。博物館は年中無休で、午前8時半の開館前に実施した。

 セミクジラやシャチなど5種の全身骨格標本もきれいにしたほか、海洋水族館の大水槽にはダイバーが入り、内部を清掃した。

 今春、副館長に就いた中江環さん(42)は「体制が代わったこともあり、あっという間の1年だった。この大掃除で気持ちを新たにして、来年は飛躍する1年にしたい」と話した。

 博物館によると、本年度の来館者は11月末時点で約10万2千人。このままいけば昨年度の約11万3500人を上回るとみている。