和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

ステーキやハンバーグも 道の駅にイノブタ肉自販機、すさみ町

「道の駅すさみ」に登場したイノブタ肉の自動販売機(和歌山県すさみ町江住で)
「道の駅すさみ」に登場したイノブタ肉の自動販売機(和歌山県すさみ町江住で)
 和歌山県すさみ町江住にある「道の駅すさみ」に、町の特産品「イノブタ」のステーキやハンバーグが購入できる自動販売機が登場した。

 設置したのはイノブタ肉を加工、販売している「セーフティファーム」(すさみ町周参見)。イノブタ肉のおいしさをより多くの人に知ってもらいたいと、観光客が集まる道の駅で24時間販売することにした。

 イノシシとブタを掛け合わせたイノブタは、1970年に県畜産試験場(すさみ町見老津)で誕生した。イノシシ肉の風味を持ちながら、やわらかく臭みがないのが特徴。脂に甘みがあり、すき焼き、鍋料理、焼き肉、炒め物、ステーキなどとして食べられている。

 自販機で購入できるのは、ローススライス、バラスライス、モモスライス、肩ロースステーキ、ハンバーグの5種類。いずれも冷凍で、値段は千~2200円。近く和歌山市内にも自販機を設置する予定。

 同店で扱っている肉は全て試験場で生まれたイノブタ。町内で110~120キロになるまで育てている。商品は主にネットで販売しており、約7割がリピーターだという。

 イノブタ肉のおいしさを全国に伝え、発祥の地としての伝統を守っていきたいと2017年に店をオープンしたという湯川可愛店長(43)。「イノブタ肉はあっさりしていて、肉が苦手な人でもこれなら食べられるという人もいる。ぜひ一度試していただきたい」と話している。

 問い合わせは同店(0739・55・3599)へ。受付時間は平日の午前9時~午後4時。