和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月20日(水)

3年ぶりに獅子舞奉納 白浜町の堅田八幡神社

雄獅子と雌獅子が同時に舞う(15日、和歌山県白浜町堅田で)
雄獅子と雌獅子が同時に舞う(15日、和歌山県白浜町堅田で)
 和歌山県白浜町堅田にある堅田八幡神社で15日、例祭が営まれた。新型コロナのため今年も規模は縮小したが、獅子舞は3年ぶりに奉納。境内では勇壮な太鼓と優雅な笛の音が響き渡り、活気に包まれた。

 「堅田祭」として県無形民俗文化財に指定されている。昨年に続いて稚児の舞「やつはち」はあったが、子どもみこしや餠まきは中止した。獅子舞は例年9演目を奉納しているが、今年は「幣の舞」と「神明の舞」の2演目だった。

 獅子舞は午後1時ごろからあり、上組(上青年)が優雅な雌獅子、下組(下青年)がたけだけしい雄獅子を同時に奉納。集まった地域住民からは、演目の節目ごとに拍手や声援が送られていた。

 獅子舞を見物した堅田の男性(78)は「若い頃に獅子舞をやっていたので、久しぶりに見られてうれしかった。来年は例年通り全ての演目ができることを願う」と話していた。

 祭典委員長の沖田茂利さん(49)は「今年も獅子舞を中止するという声もあったが、来年につなげるため、できる範囲でやろうと演目を減らして奉納した。来年は例年通りの祭りができるよう1年かけて人集めをしていきたい」と述べた。