和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月26日(火)

芽が出る1年に 本宮大社が「卯」の色紙

1枚ずつ色紙を仕上げていく熊野本宮大社の九鬼家隆宮司(左)ら=15日、和歌山県田辺市本宮町で
1枚ずつ色紙を仕上げていく熊野本宮大社の九鬼家隆宮司(左)ら=15日、和歌山県田辺市本宮町で
 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社は15日、来年のえと「卯(う=うさぎ)」を描いた2種の色紙(いずれも27センチ×24・5センチ)を仕上げた。

 九鬼家隆宮司が手書きした千枚は、ウサギの体を緑、紫、赤で描いた。熊野の豊かな自然の恵みを受ける人々の命を表現した。「芽」という文字を書き添えている。12月から始める新春特別祈祷(きとう)を申し込んだ人に授ける。

 カラー印刷した色紙には、白ウサギの腹部に多彩な花を描き、八咫烏(やたがらす)の絵や「出発」という文字を入れた。2千枚を用意しており、16日から1枚2千円で授与する。

 九鬼宮司は7月中旬から作業を進めていた。「ウサギは前に跳ぶ、歩む動物。挑戦する1年を歩んでもらえるといい」と話している。