和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

【動画】那智山でプロレス 地元も協力、観客熱狂

那智山青岸渡寺・三重塔の前で開かれた世界遺産プロレスで、技をかけるジャイアン貴裕選手(下)=16日、和歌山県那智勝浦町那智山で
那智山青岸渡寺・三重塔の前で開かれた世界遺産プロレスで、技をかけるジャイアン貴裕選手(下)=16日、和歌山県那智勝浦町那智山で
 和歌山県那智勝浦町那智山で16日、大阪府のランズエンドプロレスリング(崔領二代表)による「世界遺産プロレス」が15年ぶりに開かれた。レスラーたちの熱い戦いに、多くの観客が熱狂した。

 那智の滝が見える那智山青岸渡寺・三重塔の前にリングを設け、青岸渡寺や熊野那智大社、那智勝浦町などが協力した。

 シングルマッチやタッグマッチ、3対3の6人タッグマッチなどがあり、レスラーたちの迫力ある戦いや華麗な技、リング上でのパフォーマンスに、観客から拍手や笑いが起こった。場外乱闘や反則技などプロレスの醍醐味(だいごみ)が詰まった内容になった。

 崔代表は、メインイベントとなった6人タッグマッチに出場。町の観光大使を務めるきっかけになった技「那智の滝」を繰り出し、勝利した。試合後には地元の協力に感謝し「熊野はよみがえりの地。皆さんにまた恩返ししたい」とあいさつした。

 古座川町在住の総合格闘家で、同町の観光協会長を務める「ジャイアン貴裕」こと鈴木貴裕さんも参戦。地元の人らの応援の中で勝利を収めた。鈴木さんは「プロレスや格闘技が持つ熱量で紀南の良さをアピールし、ホットな県にしていきたい」と話した。