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2024年12月23日(月)

【動画】プロの技に歓声 田辺で都市型スポーツ体験

プロ選手(手前)に教わりながらBMXを体験する中学生=16日、和歌山県田辺市扇ケ浜で
プロ選手(手前)に教わりながらBMXを体験する中学生=16日、和歌山県田辺市扇ケ浜で
 和歌山県田辺市扇ケ浜公園のスケートパークで16日、若者に人気のスケートボード(スケボー)や自転車BMXといった都市型スポーツの体験交流会があった。小学生から一般まで約50人が参加。プロ選手の実演もあり、圧巻の技の数々に歓声が起こった。

 紀南アーバンスポーツ普及協議会がスケートパークの存在を広く周知し、競技の活性化につなげようと初めて開催した体験交流会「LIFE UP(ライフ アップ)」で、紀伊民報などが後援した。

 スケボーとBMXの体験会は、小学生、中学生、高校生以上の3部門で開催。ほとんどの参加者が初挑戦だったが、プロ選手のアドバイスを受けて、短時間で上達していった。

 BMXに初挑戦した田辺市高雄中学校1年の坂本築君と一弦君は双子の兄弟。「難しかったけれど、技が成功すると達成感がある。プロの技を見て、自転車でこんなことができるのかと驚いた。また挑戦してみたい」とすっかり熱中していた。

 スケボーの指導には同市中辺路町出身のプロ選手、池慧野巨(いけ・けやき)さん(21)も参加。「僕が始めた10年前に比べ、競技熱が高まっていてうれしい。上達のこつは、楽しみながら続けること。練習で壁にぶつかっても、焦らず仲間と乗り越えてほしい」とエールを送った。

 実演では岩出市出身のプロ選手、平松凱さん(21)とともに、高くジャンプしたり、空中で回転したりと大会で見せるような大技を連発し、会場を沸かせた。

 普及協議会の芝本晃久会長(45)は「都市型スポーツは難しいと思われがちだが、逆にそこが面白さ。今日が初めての人もみんな熱中して挑戦してくれた。田辺には自由に使える練習施設があり、何歳からだって始められる。私自身もBMXを始めたのは大人になってから。まずは楽しむ人を増やすため、イベントを毎年開催していきたい」と話した。