和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月10日(火)

都市型スポーツが人気 10月、田辺でイベント

10月にイベントを企画している芝本晃久さん。BMXのライダーでもある(和歌山県田辺市扇ケ浜のスケートパークで)
10月にイベントを企画している芝本晃久さん。BMXのライダーでもある(和歌山県田辺市扇ケ浜のスケートパークで)
池慧野巨選手
池慧野巨選手
平松凱選手
平松凱選手
 東京五輪以降、若者らに人気のスケートボード(スケボー)などのアーバン(都市型)スポーツ。和歌山県田辺市扇ケ浜公園の交流広場にある「スケートパーク」も、利用者が増えている。関係者は「プロを目指す人材を育成したい」と、10月16日に扇ケ浜公園でスケボーや自転車BMXの体験交流会を開く。


 扇ケ浜公園にスケートパークができたのは2008年。パークの近くにある男性ファッションの店「X GATE(クロスゲート)」の店主、芝本晃久さん(45)は当時「地元に若者が集まる場所が必要」と、スケボー場の建設を市に要望した団体の代表だった。

 芝本さんは08年から扇ケ浜公園でスケボーやBMX、バスケットボールの「3on3」などのイベント「扇ケ浜フリースタイルフェスタ」を主宰。毎年盛り上がりを見せた一方で、競技の色が強くなって本来の「楽しむ」という目的から離れていったといい、16年を最後に終了した。

 東京五輪で初採用されたスケボーでは、岩出市出身の四十住さくら選手が金メダルを獲得するなど日本勢が活躍し、一気に注目された。

 芝本さんによると、東京五輪の後、夕方から夜間を中心に扇ケ浜公園でスケボーやBMXを楽しむ学生や社会人が増えた。芝本さんが子ども向けに無料で開いているBMXの教室も、参加者が増加傾向という。

 この機会に、扇ケ浜公園にスケートパークがあることを広く周知して競技の普及につなげようと、芝本さんは一般社団法人「熊野サムハラ」(白浜町堅田、道浦学代表)と協力。「紀南アーバンスポーツ普及協議会」を立ち上げ、会長を務める。

 芝本さんは「アーバンスポーツの人気が再燃している今、多くの人にパークの利用を促し、プロへの足掛かりとなる持続性のあるイベントにしたい」と話している。

■スケボー、BMX体験会
プロ選手も来場


 紀南アーバンスポーツ普及協議会は、10月16日午前10時~午後3時に扇ケ浜公園のスケートパークで開く体験交流会の参加者を募集している。雨天中止。

 市や市教育委員会、紀伊民報など後援。「LIFE UP(ライフアップ)」と題したイベントで、小学生、中学生、高校生以上の各部門に分かれてスケートボードとBMXを体験する。参加、見学は無料。扇ケ浜公園カッパークで開いている朝市「弁慶市」と連携する。

 プロの実演もあり、田辺市中辺路町出身のプロスケートボーダー池慧野巨(いけ・けやき)選手や平松凱選手(岩出市出身)、BMXフラットランド競技のプロライダー、田邉泰志選手(三重県出身)と西川佳宏選手(広島県出身)が参加する。

 定員はスケートボード、BMXとも小学生、中学生、高校生以上の各部門で9人。未成年者は保護者の同伴が必要。プロテクターと用具は貸し出す。

 事前の申し込みが必要で、イベントのホームページか電話(0739・34・9889=木曜を除く正午~午後8時)で。締め切りは9月12日。体験会の参加者には記念品を贈る。