和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

映画イベントにぎわう 印南町の漁港や公民館で上映

印南漁港の駐車場でも作品が上映された(和歌山県印南町印南で)
印南漁港の駐車場でも作品が上映された(和歌山県印南町印南で)
 野外や街中などを会場に映画を楽しむイベント「Kisssh―Kissssssh(きしゅーきしゅー)映画祭」(実行委員会主催)がこのほど、和歌山県印南町印南の町公民館など町内3会場で2日間にわたって開かれ、来場者が楽しんだ。

 同映画祭は、波音を聞きながら映画を見たいという狙いで、有志が2013年に和歌山市で始めた。作品を公募して上映し、審査している。印南漁港にある観光交流施設「かえるの港」の代表と、同映画祭スタッフが知人であることから、今回は印南町で開催した。

 町公民館と商工会館を会場とした他、かえるの港そばの駐車場に野外会場を設け、来場者は共通フリーパスチケットを買い求めるなどして作品を鑑賞。野外会場は1日目は雨のため取りやめ、予定していた作品は町公民館で上映した。

 観客による投票でグランプリ、最優秀主演賞、最優秀助演賞を決めるコンペティションがあり、公募で寄せられた約150作品の中から、実行委が審査して選んだ短編映画5作品を上映。オンライン視聴による投票と合わせた結果、グランプリには「牡丹の花」(土居佑香監督)が選ばれた。土居監督らが出席して表彰式が開かれた他、各作品の監督も参加して、会場からの質問に答えるトークの時間があり交流した。

 実行委の小川貴央委員長は「いままで和歌山市で開催してきたが、印南町の海辺でも、地元の美しい星空を眺めながら鑑賞してもらうことができた。来ていただいた観客の皆さんにも、この映画祭ならではの体験をしてもらえたのならうれしい」と話している。