和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

【動画】暴風や高波に警戒を 大型の台風14号、19日深夜までに接近

台風14号の影響で波が高くなっている三段壁(19日午前8時半ごろ、和歌山県白浜町で)
台風14号の影響で波が高くなっている三段壁(19日午前8時半ごろ、和歌山県白浜町で)
台風の影響で通行止めになった国道42号(19日午前9時50分ごろ、和歌山県田辺市芳養町の白馬交差点で)
台風の影響で通行止めになった国道42号(19日午前9時50分ごろ、和歌山県田辺市芳養町の白馬交差点で)
 大型の台風14号は19日、九州を縦断した後、進路を東寄りに変え、中国地方の日本海側を進んだ。和歌山県への最接近は同日午後~深夜の見込み。和歌山地方気象台は、暴風や高波、土砂災害、河川の増水などに警戒するよう呼びかけている。

■大雨の恐れも

 台風の接近に伴い、県南部では、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る見込み。20日未明までの時間雨量は、多い所で60ミリに達すると予想されている。線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる恐れもあるという。

 このほか、非常に強い風も予想されている。海上では、うねりを伴った猛烈なしけとなっている。

 県南部には19日、暴風、波浪警報が発令された。県によると正午現在、紀南では田辺、すさみ、串本、古座川、那智勝浦の各市町が、計約9万5千人を対象に「高齢者等避難」の情報を出し、避難所を開設した。

 電車や空の便では19日、運休や欠航が相次いだ。JR西日本は、紀南と大阪方面を結ぶ特急「くろしお」や普通列車の一部を運休した。日本航空は、南紀白浜(白浜町)と羽田(東京)を結ぶ定期便の3往復(計6便)を欠航とした。

 国土交通省は18日から、国道42号の白馬(はくまい)交差点(田辺市芳養町)―みなべ交差点(みなべ町南道)間の約3・9キロを通行止めにしている。高波が堤防を越える可能性があるため。紀南河川国道事務所(田辺市中万呂)では「台風の進路や潮位を見極めながら解除を検討する」としている。