和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

全日本女子剣道で3度目優勝 白浜で障害者支援の末永さん

 剣道の第61回全日本女子選手権が4日、奈良県橿原市のジェイテクトアリーナ奈良であり、和歌山県白浜町の日置川地域で活動する末永真理さん(33)=6段=が9年ぶり3度目の優勝を果たした。


 大会は64人が参加し、トーナメントで競った。末永さんは前回大会覇者の妹尾舞香4段(鹿屋体大)との決勝で、延長の末、小手を奪った。

 末永さんは大阪府警在職時、2012年と13年の全日本女子選手権で連覇。前回出場した19年の大会では準優勝だった。

 現在は夫の将大さん(34)が代表を務める一般社団法人「み・ゆーじ」(大阪府東大阪市)に所属。白浜町市鹿野の旧市鹿野小学校を拠点とする障害者就労支援施設を手伝いながら、鍛錬を重ねた。

 7月には近畿大会を控えた神島高校と田辺高校の女子剣道部員を指導するなど、県剣道連盟田辺支部の剣士としても活動している。

 末永さんは「勝たないといけないプレッシャーから解放され、稽古に集中できた」と振り返り「大阪府警の時にお世話になった方々に変わらず応援していただき、ありがたかった」と感謝している。