和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

住民や帰省者を魅了 各地で打ち上げ花火

熊野川河川敷から打ち上げられた花火(和歌山県田辺市本宮町伏拝で)
熊野川河川敷から打ち上げられた花火(和歌山県田辺市本宮町伏拝で)
見老津漁港から打ち上げられた花火(和歌山県すさみ町見老津で)
見老津漁港から打ち上げられた花火(和歌山県すさみ町見老津で)
 和歌山県田辺市やすさみ町で14日夜、打ち上げ花火があり、地元の家族連れや帰省中の観客らを魅了した。

■「地域を元気に」 田辺市本宮町

 田辺市本宮町伏拝にある道の駅「奥熊野ほんぐう」近くの熊野川河川敷では、約3分間の打ち上げ花火があった。

 地域を元気づけようと、地元の建設業「泉組」が昨年8月に続いて開催。本宮町の「宝月自動車」と同市湊のイベント企画団体「レクベーション」なども協力した。会場での混雑を避けるため、大々的な告知は控えた。

 花火を見に道の駅を訪れた本宮中学校1年の栗栖和さん(12)は「短かったけど、すてきな夏の思い出ができた」と喜んだ。泉組の泉巌代表(63)は「(見物客に)喜んでもらえたようでよかった。来年もやりたい」と話した。

 道の駅裏にある芝生広場では、映像を投映する「プロジェクション・マッピング」もあった。花火や金魚が芝生に映し出されると、子どもたちが追いかけるように走り回っていた。

■近さに驚き すさみ町見老津

 すさみ町見老津の漁港では花火大会があった。

 地元有志でつくる実行委員会主催。例年盆時期に開いているが、新型コロナの影響で昨年と一昨年は中止になっていた。3年ぶりの花火大会に多くの人が訪れた。

 午後8時ごろ、花火が打ち上がると、観客は「きれい」などと歓声を上げたり、スマートフォンで写真を撮ったりしていた。約10分間の花火が終わると、盛大な拍手が起こった。

 家族5人で帰省中に訪れた神戸市、会社員の男性(44)は「関西にも有名な花火大会はあるが、こんなに近いのは初めて。迫力があって驚いた」と話した。

 町内では16日までの3日間、花火大会がある。15日夜に同町周参見で実施。16日夜には江住で行われる予定。