和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

観光客以外の利用もどうぞ 白浜の簡易宿泊所がカフェ

簡易宿泊施設にオープンしたカフェ。広々とした空間にカウンター、2人用、4人用などの席を設けている(和歌山県白浜町で)
簡易宿泊施設にオープンしたカフェ。広々とした空間にカウンター、2人用、4人用などの席を設けている(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町の簡易宿泊施設「ホステルのアサ」が、宿泊客以外でも利用できるカフェをオープンした。観光客と住民をつなぎ、地域ににぎわいを呼ぶ空間にしたいという。毎月イベントを開き、地元での認知度アップを図る。

 カフェは50席で、テーブル間を広くとって配置している。宿泊客はもちろん、休暇などで滞在している観光地で働くワーケーションの利用も多いという。

 メニューは地元の平飼い卵を使った卵かけご飯や、紀の川市のジェラート店のスイーツ、季節のミカンジュースなど地産地消を意識している。観光客に和歌山の魅力をアピールするとともに、住民にも地元の良さを伝える狙いがある。

 ホステルのアサは、フリーゲート白浜として運営していたホテルをリニューアルした。宿泊だけでなく日帰り温泉(午後3時~8時)も利用できる。農業も手がけており、カフェメニューなどで提供するほか、野菜の販売もしている。

 支配人の藤井一泰さん(38)は「まだまだ地元での認知度が低い。地域の交流拠点として、さまざまな出会いを生み出す場所に育てたい」と話している。

 営業時間は午前8時~午後8時。問い合わせはホステルのアサ(0739・42・2245)へ。

■19~21日にイベント

 カフェでは19~21日に、前橋市の和菓子店「なか又」が特別出店するイベントを開く。「なか又」はどら焼き「ふわふわ わぬき」で知られる人気店で、和歌山県内のイベント出店は初めて。あんクリーム、ミルククリーム、季節限定商品を販売する。